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手彫り工房ブログ

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【木工,DIY】SPF材の選び方5つ

2015
22
SPF材についてはこちら

こんにちは

今回は,SPF材の選び方についてやっていきます。

もちろん,「SPF材の選び方」,といっても他の材木の選び方に通じます。

選ぶ基準はズバリ丈夫さです。
屋内で使用するものでも,長期間つかっているとこの丈夫さの違いが出てくることがあります。
また,あまりに弱いと釘が抜けやすくなるなどの弊害も出てきます。

たいしたものは作らないよ,という方は適当に選んじゃっても大丈夫です。
もし,「よっしゃ,いっちょ気合い入れたモノをつくるぜ!」てな場合には,ぜひこの選び方を参考にしてください。


1.できるだけ年輪の間隔が狭いものを選ぶ


年輪とは,樹木のバームクーヘンのような模様のことです。

まずこの写真をみてください。
SPF材と木目
これらは両方ともSPF材です。
しかし,丈夫なのは圧倒的に右です。
右くらい年輪の間隔が狭いSPF材に出会えたら,幸運です。
普通は左くらいの間隔です。

(解説
基本的に,樹木は育つのがゆっくりであるほど丈夫になります。
一つの年輪の幅は,一年間に育った分です。
すなわち,年輪の幅が狭いということは,一年一年ゆっくり育ってきたということになり,
丈夫な木材であるといえます。

ちなみに,これくらい年輪の幅が違うと,加工しているときに硬さの違いがはっきりわかります。)


2.割れたり欠けたりしていないものを選ぶ


これは当然ですね。
えぐれているようになっていたり,大きな割れが入っているものもあるので,気をつけましょう。


3.樹液のでていないものを選ぶ



SPF材は初めからダラ~っとたれているものも多くあります。
SPF材でなんか液体がついていたら,十中八九,樹液です。

↓樹液の乾いたもの,できればこれも避けたいところ。
樹液

樹液はカビのつく原因にもなります。
ちなみに,樹皮のついているSPF材もカビがつきやすいかも。


4.節の少ないものを選ぶ



節は多ければ多いほど,材を弱くします。
しかし,無節のSPF材は存在しないので(少なくともホームセンターでは),できるだけ少ないものを選びましょう。
↓真ん中や右はしの黒い●が節。木の枝の生えていたアトです。
SPF材と節1


5.古いものを選ぶ



これは気に留めておく程度でいいです。
他に判断材料の無い時には古いものを選びましょう。

(解説
材木は時間がたつにつれ,割れたり反ったりするものがあります。
これは,木材の水分が蒸発していくためです。
古い木材だと,水分がある程度蒸発しているため,
新たに割れたり反ったりする可能性が低いです。
とはいえ,すでに割れていたりしたら,あまり意味はありませんが・・。)


以上が私のSPF材の選び方です。
ちょっと長かったでしょうか。
それでは,よき木工・DIYを!!