線引き機の寿命は7年ほどでした。そして初めての溶接。
2023
26
こんにちは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
今回は壊れた線引き機を直す話です。
線引き機を作る記事はコチラ
まずはコチラが壊れる前の折りたためる線引き機。
よくぞ7年も耐久してくれた。

折りたたむために追加した蝶番が真っ先に壊れるだろうなと思っていたのですが・・・

壊れたのは線引き盤を支える座金ナットでした。

溶接前に接着剤で仮止めしていた痕跡がありますね。
急にポロっと取れたのでビックリです。

というわけで、ポロっと取れた座金ナットを溶接しました。
不格好ですが、使用に耐えます。

初めての溶接で怪我無く、しっかりくっついたなら
大成功と言っていいでしょう。
本当に、不格好ではありますがね。

ちゃんと線引きできます。

もう一度ネジを締めると強度面で不安ではありますが、
本当は座金ナットを新品と交換すれば済む話です。
ただ、私、溶接機を買って一年もほったらかしにしておりました。
ここで一念発起せずにどうする?ということで溶接したのですね。
↓ほったらかしていた溶接機。
ところで、一年と一念、かかっていることにお気づきになられましたか?
はい、寒いですね。
現在2023年4月ですが、溶接したのはそんな風に寒い2月のことでした。
溶接の写真は撮れなかったので、
以下ちょっと小説風に、はじめてのようせつをご紹介。
くっそ寒い2月の下旬。
せめて暖かくなる3月まで放置しておこうと思っていたのに、
線の在庫の見通しが甘く線引きせざるを得なくなった冬。
観念して、線引き機の座金ナットを溶接する。
ミスって目を焼いたらどうしよう、感電怖いなぁと思いつつも、
溶接機の接地だけは調べてもよくわからず、強行することにする。
コワイ。デンリュウ、ニガセナイ。
右手に電極で挟んだ溶接棒、左手には溶接用の取っ手の付いたお面。
面の遮光ガラスは真っ暗。アークスタートして光るまでは何も見えない状態。
寒空の下、恐る恐る溶接棒でナットをつつくも、中々アークスタートせずに焦れる。
接着剤で止めたはずなのにズレるナット。
見当はずれの所を叩く溶接棒。
感電防止の厚手手袋を着けているのにかじかむ手。
寒いはずなのに、緊張で流れる嫌な汗。
時々、火花は散るが、ちゃんとスタートしない。
私は虚弱である。このままでは風邪をひく。
勇気を振り絞り、溶接棒をナットと接するギリギリまで近づける。
面を被り、デコピンくらいのスピード感で、溶接棒をナットにブチ当てる。
ジジジジっとアークスタートぉおぉおおーーー!!!!
静かな庭に響く予想以上の音量と
手に伝わる振動。
この振動はイワシを釣った時に似ている。
小刻みに振動し、手ごたえが楽しい。
違いはイワシが引くなら、溶接は押される感覚ということだろうか。
興奮は、しかしながら電圧への恐怖によってすぐに冷まされる。
真夜中よりも暗かった面の遮光ガラスは
アーク光と赤熱する溶接部によって昼間へとさかのぼる。
コツをつかめばこちらのもの。
油断だけはせずに、アークなイワシを釣っていく。
結果、こんなに汚いけど、できたってワケです。

いやでも、ほんっとうに目を焼かなくて良かった。感電しなくて良かった。
一回感覚をつかめば次もできそうなので、
挑戦したい方は1回目だけでも経験者と一緒にやると
私のような恐怖は味わわなくて済みそうですね。
次やるときも、油断だけはしないよう気を付けます。
それでは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
今回は壊れた線引き機を直す話です。
線引き機を作る記事はコチラ
線引き機7年。壊れた場所は・・・
まずはコチラが壊れる前の折りたためる線引き機。
よくぞ7年も耐久してくれた。

折りたたむために追加した蝶番が真っ先に壊れるだろうなと思っていたのですが・・・

壊れたのは線引き盤を支える座金ナットでした。

溶接前に接着剤で仮止めしていた痕跡がありますね。
急にポロっと取れたのでビックリです。

溶接してくっつけた
というわけで、ポロっと取れた座金ナットを溶接しました。
不格好ですが、使用に耐えます。

初めての溶接で怪我無く、しっかりくっついたなら
大成功と言っていいでしょう。
本当に、不格好ではありますがね。

ちゃんと線引きできます。

交換か溶接か
もう一度ネジを締めると強度面で不安ではありますが、
本当は座金ナットを新品と交換すれば済む話です。
ただ、私、溶接機を買って一年もほったらかしにしておりました。
ここで一念発起せずにどうする?ということで溶接したのですね。
↓ほったらかしていた溶接機。
ところで、一年と一念、かかっていることにお気づきになられましたか?
はい、寒いですね。
現在2023年4月ですが、溶接したのはそんな風に寒い2月のことでした。
寒い中、はじめてのようせつ
溶接の写真は撮れなかったので、
以下ちょっと小説風に、はじめてのようせつをご紹介。
くっそ寒い2月の下旬。
せめて暖かくなる3月まで放置しておこうと思っていたのに、
線の在庫の見通しが甘く線引きせざるを得なくなった冬。
観念して、線引き機の座金ナットを溶接する。
ミスって目を焼いたらどうしよう、感電怖いなぁと思いつつも、
溶接機の接地だけは調べてもよくわからず、強行することにする。
コワイ。デンリュウ、ニガセナイ。
右手に電極で挟んだ溶接棒、左手には溶接用の取っ手の付いたお面。
面の遮光ガラスは真っ暗。アークスタートして光るまでは何も見えない状態。
寒空の下、恐る恐る溶接棒でナットをつつくも、中々アークスタートせずに焦れる。
接着剤で止めたはずなのにズレるナット。
見当はずれの所を叩く溶接棒。
感電防止の厚手手袋を着けているのにかじかむ手。
寒いはずなのに、緊張で流れる嫌な汗。
時々、火花は散るが、ちゃんとスタートしない。
私は虚弱である。このままでは風邪をひく。
勇気を振り絞り、溶接棒をナットと接するギリギリまで近づける。
面を被り、デコピンくらいのスピード感で、溶接棒をナットにブチ当てる。
ジジジジっとアークスタートぉおぉおおーーー!!!!
静かな庭に響く予想以上の音量と
手に伝わる振動。
この振動はイワシを釣った時に似ている。
小刻みに振動し、手ごたえが楽しい。
違いはイワシが引くなら、溶接は押される感覚ということだろうか。
興奮は、しかしながら電圧への恐怖によってすぐに冷まされる。
真夜中よりも暗かった面の遮光ガラスは
アーク光と赤熱する溶接部によって昼間へとさかのぼる。
コツをつかめばこちらのもの。
油断だけはせずに、アークなイワシを釣っていく。
結果、こんなに汚いけど、できたってワケです。

いやでも、ほんっとうに目を焼かなくて良かった。感電しなくて良かった。
一回感覚をつかめば次もできそうなので、
挑戦したい方は1回目だけでも経験者と一緒にやると
私のような恐怖は味わわなくて済みそうですね。
次やるときも、油断だけはしないよう気を付けます。
それでは。