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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

ピンセットが熱で曲がるなら・・・耐熱ピンセット 彫金教室

2023
22
こんにちは。

こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから

今回はちょっとした補完・豆知識程度です。

曲がるピンセット


ロウ付けなどでピンセットに火が当たると、
次第にピンセットは曲がってきます。
ピンセット (3)

曲がったら熱してから金槌で叩くことで
概ね元に戻せます。
先端を丁寧に合わせないとちょっと使いづらいので注意です。
ピンセット (1)
ただ、叩くたびに薄くなって、再び曲がりやすくなります。
また、材質によっては折れます。
ちょっと使うくらいなら、問題ないんですけどもね。

長く続けていくなら耐熱ピンセット


長く続けていくなら、あるいは高頻度でロウ付けなどするなら、
曲がらない耐熱ピンセットはかなり有用です。



挟む力が先端までしっかり伝わるので、
細い線もつかみやすいですね。
↓真鍮のロビンソンブラシを毛一本だけ挟んで持ち上げています。
ピンセット (2)
つかみやすさの例を他にも出すと、
トゲ抜きとして代用もできます。
刺さったトゲの頭が少ししか出ていなくても、大抵しっかりつかめます。
皆さんも木や真鍮のトゲが手や足に刺さった時に試してみてください。

セラミックの耐熱ピンセットは?


ちょっと調べてもらうと分かると思うのですが、
セラミックの耐熱ピンセットの方がたくさん出ています。

耐熱ピンセット一覧(Amazon)


この記事で紹介したのは先端がタングステン鋼のモノで、
約3000度まで耐えられます。
セラミック製は1300度までです。
バーナーの炎も1300度くらいなので、
最初耐えられても劣化していきそうなんですよね。

私はセラミックのを使ったことがないので、
使い心地やどれくらいのスピードで劣化するかは全く分かりません。
それでも使ってみようかという方は、挑戦してみるのもアリです。
先端部は付け替えできそうですし、セラミックなら曲がることはないでしょう。
そして、何より安いです。

デメリットは熱の吸収


通常のピンセットと比べて先が太いので、
ロウ付けする時に熱を吸収してしまいます。
細かいロウ付けほど気になるデメリットです。

対策としてはフラックスを多めに使ったり、
ロウ付けの最初のほうでフラックスを蒸発させがてら
ピンセット先端に火を当てて予め熱を吸収させておくことくらいでしょうか。

それでも難しそうな細かいロウ付けなら、
その時は通常ピンセットを使えば良いだけの話です。
なにせ、耐熱ピンセットを買ったからといって
通常ピンセットを使ってはいけないなんてことはありません。
何事も手札や手段が多くなればなるほど、使い分けが大切になります。
そして使い分けの上手さもまた技術です。

あともう一つ、高いのがデメリットですね。
ピンセットにあるまじき高価格です。
ヤフオク、メルカリなど活用すると、安く買えることもあるかもしれません。


耐熱ピンセットのメリットデメリットを踏まえた上で、
必要そうなら手札をお一つ増やしてみてはいかがでしょうか。

それでは。