縄留めのリングを作ろう。 彫り留め
2022
27
こんにちは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
縄留め、あるいは連縄(れんなわ)留めというやつを彫ってまいります。
↓こんなやつです。

練習で使っていくのは銅ですけどもね。
あまり名前が知られていないマイナーな留めですが、
マス留めなんかにも派生できるので
彫り留めやっていきたい方はぜひ習得していきましょう。
彫り留めに使う基本的な道具や前提となる技術は
バックナンバー第八章の彫り留めをご覧ください。
前回の後光留めまではできるようになっておきたい所です。
まず下準備。銅管を約2㎜の太さで切ります。
2㎜より細いと留めづらいので、
正確に切りづらい場合は、気持ち太めを意識しましょう。
この彫金教室では1㎜のジルコニアでやっていきますが、
1.2㎜などもう少し大きな宝石で練習したい場合は
2.5㎜などさらに太く切ると良いでしょう。
銅管の切り方はコチラ
切るとバリがでるので、
ヤスリでキレイにしてください。
次にケガキです。
まずは中心線。
カニコンパスで片側をひっかければ
中心線をささっと引くことができます。


中心線を引いたら、
カニコンパスはリングの幅の太さに広げておきます。

前の彫り留めでもやったように
中心線上にポンチで目印をつけてから下穴を開けます。
リングの幅と同じくらいに広げたカニコンパスで
開けた穴から次の目印を付けます。

私は楽するためにリングホルダーを使いましたが、
ヒートクレイやヒートフォームなどできっちり固定した方がやりやすいです。
そして、ポンチで目印をつけ下穴を・・・を繰り返します。
下穴をあけ終えたら皿もみもしておきます。
特に銅だと枠を彫るときにバリがでるので、
この段階では目印程度に軽く皿もみでもOKです。
平タガネで曲線の枠を彫っていきます。
大雑把に工程を見せていくと





となっていきます。
↓図で表すとこう。皿もみ周りの2か所の彫り残しが爪になる所です。

写真は図と比べるとまだまだ不格好ですよね。
そういう場合は、彫って修正を重ねていけば大丈夫です。
↓ボヤけてしまいましたが、一部分修正して図に近づけていっています。

さぁ、皆さんも図の通りに・・・だけではわかりにくいので、
もうちょっとだけ説明をさせてもらいます。
↓概略はこのようになっていて。

↓通った方が良いチェックポイントがあります。


3つのチェックポイントを通る浅い軌道だけではなく、
↓爪や皿もみを通る深い彫りの軌道も意識しなければいけません。

さっきもお見せした枠を彫った写真で爪が大き過ぎなのからもわかるように、
↓爪は小さめを意識して大胆に彫った方が上手くいきやすいです。

今回は1㎜のジルコニアで、ナナコの大きさは12番でした。
2つの爪しかなくても12~14番くらいで十分に留まります。
さて最初に彫った時は不格好でも、
重ねて彫っていけばいくらでも修正はできます。
銅はバリも出ますし、粘りが強く彫る際の抵抗も大きいです。
ひとまずは上の写真程度の完成度で彫った後に、
曲線を滑らかに、爪になる所を適当な大きさまで
あなたの気のすむまで修正を重ねてみましょう。
修正が完了したら、
↓目安程度だったのをきっちりとした皿もみをして宝石セッティング。

↓爪を立てて

↓丸めて留める。

↓隣り合う枠も彫ってあげると、縄留めが分かりやすいですね。


今回はお手本として1つの枠を彫って1つ宝石を留めました。
しかし、本来は「連縄留め」のとおりに連続した彫り留めです。
ですので1つ枠を彫って1つ留めるを繰り返すよりかは、
まずすべての枠を彫った後でまとめて留めるのがオススメです。
枠の修正もその方がずっとやりやすいですからね。


縄留めいかがだったでしょうか。
最初は難しいと思いますが、
一応でも留められたなら数をこなせば上手になっていくはず。
めげずにやって参りましょう。
次回はマス留めの予定です。
それでは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
縄留め、あるいは連縄(れんなわ)留めというやつを彫ってまいります。
↓こんなやつです。

練習で使っていくのは銅ですけどもね。
あまり名前が知られていないマイナーな留めですが、
マス留めなんかにも派生できるので
彫り留めやっていきたい方はぜひ習得していきましょう。
彫り留めに使う基本的な道具や前提となる技術は
バックナンバー第八章の彫り留めをご覧ください。
前回の後光留めまではできるようになっておきたい所です。
まず下準備。銅管を約2㎜の太さで切ります。
2㎜より細いと留めづらいので、
正確に切りづらい場合は、気持ち太めを意識しましょう。
この彫金教室では1㎜のジルコニアでやっていきますが、
1.2㎜などもう少し大きな宝石で練習したい場合は
2.5㎜などさらに太く切ると良いでしょう。
銅管の切り方はコチラ
切るとバリがでるので、
ヤスリでキレイにしてください。
次にケガキです。
まずは中心線。
カニコンパスで片側をひっかければ
中心線をささっと引くことができます。


中心線を引いたら、
カニコンパスはリングの幅の太さに広げておきます。

前の彫り留めでもやったように
中心線上にポンチで目印をつけてから下穴を開けます。
リングの幅と同じくらいに広げたカニコンパスで
開けた穴から次の目印を付けます。

私は楽するためにリングホルダーを使いましたが、
ヒートクレイやヒートフォームなどできっちり固定した方がやりやすいです。
そして、ポンチで目印をつけ下穴を・・・を繰り返します。
下穴をあけ終えたら皿もみもしておきます。
特に銅だと枠を彫るときにバリがでるので、
この段階では目印程度に軽く皿もみでもOKです。
枠を彫る
平タガネで曲線の枠を彫っていきます。
大雑把に工程を見せていくと





となっていきます。
↓図で表すとこう。皿もみ周りの2か所の彫り残しが爪になる所です。

写真は図と比べるとまだまだ不格好ですよね。
そういう場合は、彫って修正を重ねていけば大丈夫です。
↓ボヤけてしまいましたが、一部分修正して図に近づけていっています。

さぁ、皆さんも図の通りに・・・だけではわかりにくいので、
もうちょっとだけ説明をさせてもらいます。
↓概略はこのようになっていて。

↓通った方が良いチェックポイントがあります。


3つのチェックポイントを通る浅い軌道だけではなく、
↓爪や皿もみを通る深い彫りの軌道も意識しなければいけません。

さっきもお見せした枠を彫った写真で爪が大き過ぎなのからもわかるように、
↓爪は小さめを意識して大胆に彫った方が上手くいきやすいです。

今回は1㎜のジルコニアで、ナナコの大きさは12番でした。
2つの爪しかなくても12~14番くらいで十分に留まります。
さて最初に彫った時は不格好でも、
重ねて彫っていけばいくらでも修正はできます。
銅はバリも出ますし、粘りが強く彫る際の抵抗も大きいです。
ひとまずは上の写真程度の完成度で彫った後に、
曲線を滑らかに、爪になる所を適当な大きさまで
あなたの気のすむまで修正を重ねてみましょう。
修正が完了したら、
↓目安程度だったのをきっちりとした皿もみをして宝石セッティング。

↓爪を立てて

↓丸めて留める。

↓隣り合う枠も彫ってあげると、縄留めが分かりやすいですね。


今回はお手本として1つの枠を彫って1つ宝石を留めました。
しかし、本来は「連縄留め」のとおりに連続した彫り留めです。
ですので1つ枠を彫って1つ留めるを繰り返すよりかは、
まずすべての枠を彫った後でまとめて留めるのがオススメです。
枠の修正もその方がずっとやりやすいですからね。


縄留めいかがだったでしょうか。
最初は難しいと思いますが、
一応でも留められたなら数をこなせば上手になっていくはず。
めげずにやって参りましょう。
次回はマス留めの予定です。
それでは。