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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

彫り留め 毛彫り4点留め 必要な道具・工具

2022
01
こんにちは。

こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから


今回は彫り留めの道具・工具を紹介して参ります。

必要なもの


●リューター
安いものでも良いので買いましょう。
ただ、回転速度は変化できるものが良いです。
そうすると4~5000円くらいにはなっちゃうんですよね。
末永く使っていくなら1万円超えるそれなりのモノを買った方が良い感はあります。


●ドリル刃(最低2種)
留めたい宝石と同じ直径のドリル刃
その半分の直径のドリル刃の2種類。
例えば、1㎜のキュービックジルコニアを留めるなら、
直径1㎜のドリル刃と0.5㎜のドリル刃です。

なお、半分の直径のドリル刃の方は太さが多少変わっても大丈夫です。
0.5㎜の場合は、0.7~0.3㎜の間ならOK。
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軸径には気をつけてください。

●留める宝石
この彫金教室では直径1㎜のキュービックジルコニアを使っていきます。
留めやすさの点から1~2㎜くらいをオススメします。
1.2mm、1.5㎜あたりが一番留めやすいかも。

練習なので、お高い宝石や思い入れのあるモノはやめておきましょう。
直径の分からない宝石を使う場合は、ノギスを使って径を測りたい所。
ノギスの使い方はコチラ

●金属板
この彫金教室では1㎜厚の銅板を使っていきます。

真鍮板でも留めることはできますが、難易度が少し上がるのでお勧めしません。
具体的には真鍮の方がドリル刃が摩耗しやすく、爪立てしにくく、爪を丸めにくい点です。

板厚は厚い分には大丈夫です。
1㎜より薄くても練習ならできなくはないですが、
本番と感覚が違ってくるので非推奨です。
なお、直径1.5㎜以上の宝石を留めるなら、
板厚も1.5㎜以上をオススメします。
宝石直径1.2㎜までなら板厚1㎜でも練習なので大丈夫だと思いますが、
直径1.3㎜から微妙なところですね。


●毛彫りタガネ
毛彫り4点留めの名前通りに毛彫りします。
線彫りタガネ(毛彫りタガネ)を用意しましょう。
線彫りタガネ作り方はコチラの記事へ。
↓リューターがあるなら、青タガネも削れます。
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●ポンチタガネ
タガネで作ったポンチです。
ドリル刃で穴を開ける前にアタリをつけるのに使います。
一応ケガキとポンチの違いについて書いているので
よろしければコチラの過去記事もドウゾ

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●固定するための道具
金属板を固定するための道具です。
バイスと松脂、ヒートクレイなどいくつかの組み合わせがあります。
金属板固定の道具に関しては彫金教室のバックナンバーへ。

●ワセリン
少量でもOK。古くなったメンタームなんかでも良いです。
どこの薬局にも置いていると思います。
留めるときに宝石が跳ばないように塗ります。
水に溶かしたスティックのりやら色々なモノを試した結果、
ワセリンが一番であることを発見。
つまり私の独学なので、他の方がどうやっているかは知りません。
当時、彫り留めの練習と並行して探していたこともあり、
発見までかなり時間がかかったのを思い出しますね。


●ナナコ・ミルタガネ
別名球グリ。この場合ミルタガネの方が正しいような気もしますが、
ここではナナコと書いていきます。
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●銅管
リングに留めていく練習もするので、銅管も用意しておきましょう。
こちらも厚さには気をつけてください。
大抵のホームセンターにおいてあると思います。


●糸鋸
金属板や銅管を切る用。すり板などもあると良いです。
金属の切り方が分からない方はバックナンバーへ。


●バーナー
金属板を固定する時に必要。普通の新富士ガスバーナーでOK。


●石外し・こじ開け
彫金では石外し、時計ではこじ開けと呼ばれるモノです。
金属板を松脂から外すのにあった方が良いかな、という程度。
日常生活でも役立つことがあるので、持っておいて良いモノと言えます。
最近だと扇風機のカバー外すのに使いましたね。
なお、宝石を外す練習もしたいなら必須です。
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他にも本番を見据えるならあった方が良いモノはあります。
しかし、今回は練習なのでこれで良いハズ。
抜けがあったら追加するかもしれないので悪しからずです。

次回はジルコニアのセッティングまで行きたい所。
それでは。

!追記!(6月3日)
すみません。切削油忘れてました。
サラダ油でも使えなくはないですが、
衛生面も少し気になりますし、専用のものがオススメ。

使うのは少量なので、シェアしても良いですね。
まぁ、私のような独学者には無理な相談ですが。