彫り留め 毛彫り4点留め 概要
2022
08
こんにちは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
今回からいよいよ彫り留めについてやっていきます。
宝石が一つ留まっているだけでもジュエリー感が出せるので、
ぜひ挑戦してみましょう。
なお、私は模様を彫る方が好きなうえに、完全に独学です。
私の留め方は紹介しますが、
できるようになったら自分のやりやすい方法も模索していきましょう。
↓彫金教室一番最初の記事2016年5月「そろそろ彫金教室でも開こう。ブログで。」の写真。
画像は後光留めですが、ようやくここまで来たぞ6年前の自分!!

彫り留めとは文字通り、彫って宝石などを留めることです。
リューター(ドリル)、タガネ、ナナコなどを使って
宝石を金属に固定して外れないようにします。
ナナコは魚々子と書き、ミルタガネ、球グリなどとも言います。人名ではありません。
ナナコは和彫り、ミルタガネは洋彫りみたいなイメージがあり、
多分ですが厳密には違うと思います。
ただ、どちらでも検索すれば出てきますし、
まぁ混同したままでも良いかな感もありまして、ここではナナコと書いて参りやす。ヘヘ。
彫り留めは基本的にはメレと呼ばれる小さい宝石を留める方法になります。
体感では直径3㎜くらいの大きさから苦しくなってくるかな、という感じです。
留められなくもないけど、大きいなら普通の爪留めなどの方が良いでしょう。
個人的には、1.5㎜くらいが留めやすいですね。
つまり彫り留めは、だいたい3㎜以下くらいの大きさの宝石を留める方法ということです。
もちろん、象嵌、チョコ留めなど一部例外もあります。
彫り留めには種類がいくつもありますが、
今回は初歩として毛彫り4点留めを紹介していきます。
手順としては
1金属固定→2計測→3穴あけ→4皿もみ→5宝石の設置→6爪立て→7爪を丸めて留める、です。
それぞれについて、概要をざっと説明します。
1金属固定、宝石を留めるためにまず金属を固定します。
この金属に彫り留めていくわけですね。
今章では練習のため、松ヤニに金属板を固定します。
リングならヒートクレイ(彫金用の熱可塑性粘土)、リングホルダーを使います。
使う金属は練習であることも加味して銅が良いでしょう。
銅の粘り強くバリの出やすい性質がプラスに働きます。
2計測で、宝石の直径を計測します。必要があれば高さもです。
この計測で使用するドリルの太さや金属板の必要厚さが決まってきます。
なので厚さが微妙だなと思ったら、1金属固定と順番が前後することもあります。
3穴あけはそのままです。適切な大きさの穴をリューターで開けます。
できればリューターが欲しい所。
なお手回し式のハンドドリルというものもありますが、
当方使ったことが無いのでよくわからないですね。
4皿もみは、少し大きなドリルを使って穴を円錐状に広げます。
漏斗もしくはすり鉢状、アリジゴクみたいな、といえば分かりやすいでしょうか?
5宝石の設置は、ほぼ穴に宝石を乗っけるだけです。ほぼ、ね。
6爪立ては、宝石近くにタガネで意図的にバリを作ります。
要は留めるための材料を、彫って他所から調達してくるわけです。
このバリが宝石を留めるための爪になるので、爪立てですね。
今回は毛彫り4点留めなので、当然ですが毛彫りで4か所彫ります。
7最後にナナコで爪を丸めて終了です。
宝石の円周上に立てた爪を完全に被せて固定します。
概要ですのでざっと説明しましたが、
個々の記事で図や写真を示しながら細かく説明していく予定です。
簡単に言えば、宝石の上に金属を被せるだけです。
どのように金属を被せるかで彫り留めの名前が変わりますし、
ものすごくすご~く大雑把に言うと彫り留めとは金属の被せ方です。
ジュエリー、宝石、彫り留めというと難しく思えるかもしれませんが、
金属の被せ方と考えればそんな難しくない・・・ような気がしてきませんか?
彫り留めをするために必要もしくはできた方が良い技術を紹介します。
習得してからこの先に進むことをお勧めします。
分からない所があれば、彫金教室過去記事をぜひご覧ください。
でも、無計画と勢いで突っ込む蛮勇も個人的には好きです。
1.タガネで彫る技術
毛彫りは少なくともできるようにしておきましょう。
また、タガネを作ったり研いだりも、できるようにしておきたいですね。
2.ドリルを研ぐ技術
ドリルは使っているうちに摩耗します。
いくつも穴を開けるので、研げないとドリルを使い捨てにする羽目になります。
道具を大切にするなら習得しておきたいです。
3.ノギスの使い方
もし手持ちの宝石を使いたいなら、
宝石の大きさを測るためにノギスも使えるようになっておきましょう。
なお、今回はジルコニアを使っていく予定です。
ジルコニアなら大きさもそろっていてハッキリわかるので、
ドリルの太さが分かっているならノギスが無くても大丈夫です。
以上、いかがだったでしょうか。
まだあくまでも概要なので、ピンとこないところも多いかもしれません。
今後しっかり説明していく予定なので、ぜひお待ちを。
次回は、必要な道具をご紹介していきます。
それでは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
今回からいよいよ彫り留めについてやっていきます。
宝石が一つ留まっているだけでもジュエリー感が出せるので、
ぜひ挑戦してみましょう。
なお、私は模様を彫る方が好きなうえに、完全に独学です。
私の留め方は紹介しますが、
できるようになったら自分のやりやすい方法も模索していきましょう。
↓彫金教室一番最初の記事2016年5月「そろそろ彫金教室でも開こう。ブログで。」の写真。
画像は後光留めですが、ようやくここまで来たぞ6年前の自分!!

彫り留めとは
彫り留めとは文字通り、彫って宝石などを留めることです。
リューター(ドリル)、タガネ、ナナコなどを使って
宝石を金属に固定して外れないようにします。
ナナコは魚々子と書き、ミルタガネ、球グリなどとも言います。人名ではありません。
ナナコは和彫り、ミルタガネは洋彫りみたいなイメージがあり、
多分ですが厳密には違うと思います。
ただ、どちらでも検索すれば出てきますし、
まぁ混同したままでも良いかな感もありまして、ここではナナコと書いて参りやす。ヘヘ。
彫り留めは基本的にはメレと呼ばれる小さい宝石を留める方法になります。
体感では直径3㎜くらいの大きさから苦しくなってくるかな、という感じです。
留められなくもないけど、大きいなら普通の爪留めなどの方が良いでしょう。
個人的には、1.5㎜くらいが留めやすいですね。
つまり彫り留めは、だいたい3㎜以下くらいの大きさの宝石を留める方法ということです。
もちろん、象嵌、チョコ留めなど一部例外もあります。
毛彫り4点留め 概要
彫り留めには種類がいくつもありますが、
今回は初歩として毛彫り4点留めを紹介していきます。
手順としては
1金属固定→2計測→3穴あけ→4皿もみ→5宝石の設置→6爪立て→7爪を丸めて留める、です。
それぞれについて、概要をざっと説明します。
1金属固定、宝石を留めるためにまず金属を固定します。
この金属に彫り留めていくわけですね。
今章では練習のため、松ヤニに金属板を固定します。
リングならヒートクレイ(彫金用の熱可塑性粘土)、リングホルダーを使います。
使う金属は練習であることも加味して銅が良いでしょう。
銅の粘り強くバリの出やすい性質がプラスに働きます。
2計測で、宝石の直径を計測します。必要があれば高さもです。
この計測で使用するドリルの太さや金属板の必要厚さが決まってきます。
なので厚さが微妙だなと思ったら、1金属固定と順番が前後することもあります。
3穴あけはそのままです。適切な大きさの穴をリューターで開けます。
できればリューターが欲しい所。
なお手回し式のハンドドリルというものもありますが、
当方使ったことが無いのでよくわからないですね。
4皿もみは、少し大きなドリルを使って穴を円錐状に広げます。
漏斗もしくはすり鉢状、アリジゴクみたいな、といえば分かりやすいでしょうか?
5宝石の設置は、ほぼ穴に宝石を乗っけるだけです。ほぼ、ね。
6爪立ては、宝石近くにタガネで意図的にバリを作ります。
要は留めるための材料を、彫って他所から調達してくるわけです。
このバリが宝石を留めるための爪になるので、爪立てですね。
今回は毛彫り4点留めなので、当然ですが毛彫りで4か所彫ります。
7最後にナナコで爪を丸めて終了です。
宝石の円周上に立てた爪を完全に被せて固定します。
概要ですのでざっと説明しましたが、
個々の記事で図や写真を示しながら細かく説明していく予定です。
簡単に言えば、宝石の上に金属を被せるだけです。
どのように金属を被せるかで彫り留めの名前が変わりますし、
ものすごくすご~く大雑把に言うと彫り留めとは金属の被せ方です。
ジュエリー、宝石、彫り留めというと難しく思えるかもしれませんが、
金属の被せ方と考えればそんな難しくない・・・ような気がしてきませんか?
前提となる技術
彫り留めをするために必要もしくはできた方が良い技術を紹介します。
習得してからこの先に進むことをお勧めします。
分からない所があれば、彫金教室過去記事をぜひご覧ください。
でも、無計画と勢いで突っ込む蛮勇も個人的には好きです。
1.タガネで彫る技術
毛彫りは少なくともできるようにしておきましょう。
また、タガネを作ったり研いだりも、できるようにしておきたいですね。
2.ドリルを研ぐ技術
ドリルは使っているうちに摩耗します。
いくつも穴を開けるので、研げないとドリルを使い捨てにする羽目になります。
道具を大切にするなら習得しておきたいです。
3.ノギスの使い方
もし手持ちの宝石を使いたいなら、
宝石の大きさを測るためにノギスも使えるようになっておきましょう。
なお、今回はジルコニアを使っていく予定です。
ジルコニアなら大きさもそろっていてハッキリわかるので、
ドリルの太さが分かっているならノギスが無くても大丈夫です。
以上、いかがだったでしょうか。
まだあくまでも概要なので、ピンとこないところも多いかもしれません。
今後しっかり説明していく予定なので、ぜひお待ちを。
次回は、必要な道具をご紹介していきます。
それでは。