ドリル刃を研ぐ、金属に穴を開け続けるため。 彫金教室
2021
12
こんにちは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
地味だけど重要。縁の下の力持ち。
そんな立ち位置のドリル刃研ぎを今回からやっていきます。
穴を開けるとできるようになることはたくさんあります。
穴をイトノコで広げて模様を出す「透かし」
採光のためにも下穴が欲しい「彫り留め」
この前やった「覆輪留め」の下穴でもドリルは必要でしたよね。
その他ふとしたときにできないと困るのが穴あけです。
習得するとグっと製作の幅が広がります。
まぁやっていくのは、その穴あけのための研ぎなのですがね。

とはいえ、穴を開けるだけでしょ?と思われる方も多いでしょう。
そう、ポンチとリューターとドリル刃、あとは切削オイルがあれば
わりあい簡単に穴は開きます。
・・・最初の方だけ。
いくつか開けるとドリル刃は摩耗し、どんどん穴は開きづらくなります。
そしてそのうち全然削れなくなるのです。
彫り留め下穴で使う1mm未満のドリル刃なんて
それはもうあっという間に摩耗し、そして折れます。
なお、1mm以上になればよっぽど折れることはありません、摩耗はしますが。
そのため、もしドリル刃を購入する場合は
1mm未満なら5,6本入ったセットを、1㎜以上なら一本でも大丈夫でしょう。
↓ドリル刃一覧
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/ドリル+busch/?s=2&sid=354554
というわけで、継続的に使い続けるにはドリル刃を研ぐ必要があります。
私はちょっと摩耗した段階で砥石を、
それでもダメになってきたら
リューターのダイヤモンドディスクで削って研いでます。
↓ダイヤモンドディスク
↓ディスクはマンドレールが無いと使えないという・・・
↓砥石(中目)
↓リューター
ドリル刃の角度や細かい手の動かし方は次回以降に説明していきますね。
漢字の前にひらがな、引き算の前に足し算、逆上がりの前に前回り、ついでに積分の前に微分。
ちょっと難しいことをやろうとすると、
前提となる知識や技術がないとなかなかに大変です。
ドリル刃の研ぎはちょっと変わった動きをします。
つまり、ちょっと難しい研ぎ、と言えるでしょう。
であれば前提となる技術は持っていないと辛いです。
前提技術の代表的なモノでいうと、包丁の研ぎ。
片切タガネや線彫りタガネの製作でもOKです。
重要なのは角度の感覚です。
包丁と砥石の角度、タガネとヤスリの角度など、
2つの物体の角度を一定に保つ、もしくは思い通りに変化させて加工する
という技術を多少でも身につけていることが前提です。
一度や二度の穴あけだったらドリル刃の研ぎなんて必要ないです。
ですが、使い続けるとほとんどの刃物は研ぎが必要になってきます。
包丁なら無視して使い続ける方も多いんですけどね。
正直、包丁研ぎは家庭科の授業でやるべきです。
切れ味の悪い刃物は上滑りして危険です。
その点、切削できなくなるドリル刃はまだましといえるかもしれません。
多分ドリル刃の研ぎができれば大抵の刃物は研げるようになります。
私もパン切包丁の波のような刃も研げていますし、慣れれば難しくありません。
切れ味を戻すだけならドリル刃は2,3分で、普通の包丁も10分ちょっとで研げます。
パン切りの波刃でも15分くらい。
皆さんも、練習すればきっとできるようになるハズ。
最初は失敗するかもしれませんが、
失敗した分上手になったと思ってまた腐らず焦らずやっていきましょう。
それでは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
地味だけど重要。縁の下の力持ち。
そんな立ち位置のドリル刃研ぎを今回からやっていきます。
彫金で金属に穴を開けるとできること
穴を開けるとできるようになることはたくさんあります。
穴をイトノコで広げて模様を出す「透かし」
採光のためにも下穴が欲しい「彫り留め」
この前やった「覆輪留め」の下穴でもドリルは必要でしたよね。
その他ふとしたときにできないと困るのが穴あけです。
習得するとグっと製作の幅が広がります。
まぁやっていくのは、その穴あけのための研ぎなのですがね。

穴を開けるだけ?
とはいえ、穴を開けるだけでしょ?と思われる方も多いでしょう。
そう、ポンチとリューターとドリル刃、あとは切削オイルがあれば
わりあい簡単に穴は開きます。
・・・最初の方だけ。
いくつか開けるとドリル刃は摩耗し、どんどん穴は開きづらくなります。
そしてそのうち全然削れなくなるのです。
彫り留め下穴で使う1mm未満のドリル刃なんて
それはもうあっという間に摩耗し、そして折れます。
なお、1mm以上になればよっぽど折れることはありません、摩耗はしますが。
そのため、もしドリル刃を購入する場合は
1mm未満なら5,6本入ったセットを、1㎜以上なら一本でも大丈夫でしょう。
↓ドリル刃一覧
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/ドリル+busch/?s=2&sid=354554
ドリル刃を研ぐ道具
というわけで、継続的に使い続けるにはドリル刃を研ぐ必要があります。
私はちょっと摩耗した段階で砥石を、
それでもダメになってきたら
リューターのダイヤモンドディスクで削って研いでます。
↓ダイヤモンドディスク
↓ディスクはマンドレールが無いと使えないという・・・
↓砥石(中目)
↓リューター
ドリル刃の角度や細かい手の動かし方は次回以降に説明していきますね。
前提の技術
漢字の前にひらがな、引き算の前に足し算、逆上がりの前に前回り、ついでに積分の前に微分。
ちょっと難しいことをやろうとすると、
前提となる知識や技術がないとなかなかに大変です。
ドリル刃の研ぎはちょっと変わった動きをします。
つまり、ちょっと難しい研ぎ、と言えるでしょう。
であれば前提となる技術は持っていないと辛いです。
前提技術の代表的なモノでいうと、包丁の研ぎ。
片切タガネや線彫りタガネの製作でもOKです。
重要なのは角度の感覚です。
包丁と砥石の角度、タガネとヤスリの角度など、
2つの物体の角度を一定に保つ、もしくは思い通りに変化させて加工する
という技術を多少でも身につけていることが前提です。
使い続けるため
一度や二度の穴あけだったらドリル刃の研ぎなんて必要ないです。
ですが、使い続けるとほとんどの刃物は研ぎが必要になってきます。
包丁なら無視して使い続ける方も多いんですけどね。
正直、包丁研ぎは家庭科の授業でやるべきです。
切れ味の悪い刃物は上滑りして危険です。
その点、切削できなくなるドリル刃はまだましといえるかもしれません。
多分ドリル刃の研ぎができれば大抵の刃物は研げるようになります。
私もパン切包丁の波のような刃も研げていますし、慣れれば難しくありません。
切れ味を戻すだけならドリル刃は2,3分で、普通の包丁も10分ちょっとで研げます。
パン切りの波刃でも15分くらい。
皆さんも、練習すればきっとできるようになるハズ。
最初は失敗するかもしれませんが、
失敗した分上手になったと思ってまた腐らず焦らずやっていきましょう。
それでは。