覆輪留めの石枠を作る
2020
09
こんにちは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
今回、書き方で非常に迷いました。
丁寧に書けば文章が長くなりすぎてしまい、
短く書けば内容が不十分になります。
色々悩み検討した結果、ここから先は作り方をざっと書いていく形にしました。
そして、あとでケーススタディを追加しようかと。
ロウ付け記事と同じ感じですね。
最初は丁寧に書くつもりだったので、
前の記事「パーツを作る1」を「銀板を作る」に変えております。
ご承知おきください。
それでは、いよいよ覆輪留めの石枠を作っていきます。
線の幅を割り出すため、
カニコンパスを石の高さの半分くらいまで開きます。
糸ノコで正確に切りだす自信がない方は、線の幅を大きめにしましょう。

板に沿わせるようにしてフチから幅が一定の線を
カニコンパスで引きます。
カニコンパスのない方は定規とケガキで線を引いて真っすぐの線を切り出しましょう。

線の長さは必要最低長さ(石の円周+線厚0.8mm)よりも
ちょっと長め(1㎜は余分欲しい)に切りましょう。
端っこのひび割れが入らないよう注意です。

切ったら、曲がっている所を軽く金床で叩きます。
これは線の凹凸をならす意味もあり、少しの出っ張りなら直ります。
大きく出っ張っている所は切るか削るかしましょう。

前に紹介した小さな芯棒を使います。
まず、ノギスで石の直径と同じになる太さの部分を探します。

線をよくなましながら、
ノギスで探した部分で線を丸めていきます。
この時丸ヤットコが便利です。
芯棒がない方は丸ヤットコのみで丸めていくので、
よりしっかりと頻繁になましましょう。


丸めたら石の大きさとしっかり合うか
実際に石を入れて確認します。

余分なところを切ってヤスリで削って整えます。
きっちり隙間なく断面が合わさるのを確認してからロウ付けします。

ロウ付けしたら、再度芯棒に通して整えます。
金槌で軽くたたくか、樹脂ハンマーや木槌を使います。
金槌で強くたたくとサイズや形が変わるので注意です。

サイズ棒のない方はなましながら丸ヤットコで整えます。
整えたらもう一度確認します。
枠が大きすぎたら線を短く切ってやり直し、
枠が小さすぎたら線の切り出しからやり直しです。
僅かに小さいだけなら内側を削ることで修正できます。

次に底面を切り出してくっつけます。
丸めた線を乗せた時に、はみ出さないような大きさに切りましょう。

ロウ付けする面をヤスリできれいにしていきます。
底面に斑点のようなものが残っていますが、
フラックスの名残なのでロウ付けには差しさわりないです。
気になる方はしっかり取ると良いでしょう。

↓赤褐色の斑点はフラックスの名残

ロウは写真くらい多めの方が失敗が少ないです。
ロウを置く位置は、
私は石枠が小さめなら内側、大きいなら外側にしております。

2つのパーツをロウ付けします。
大きめの石枠なら板の端を挟みますが、
小さいので上から抑えるように挟んでおります。
端を挟んだ方が火の通りは良いので、お好みでドウゾ。
なお、穴あきブロックに直置きの方が主流な感もありますね。
バーナーはロウ付け用の小さなものではなく
普通の大きなものを使いました。

ロウ付けが終わったら、
イトノコで余分な部分を切ります。
切りすぎることもあるので、0.1㎜くらい残す感覚でやると失敗が少ないでしょう。

切ってから、まだわずか残る余分をヤスリで整えたら、完成。
ムーンストーンのような半透明な宝石を用いる場合は
採光用に穴をあけると美しくなります。
穴はリューターにドリル刃をつけて開け、イトノコで広げます。

なお穴あけは本来、余分な部分をを切り取る前だとやりやすいです。
ちょっと手順が前後してしまいました。
以上、ギリギリ見ながら作れる用な説明にしたつもりです。
ここまで彫金教室を実践してきた方なら、
ちょっと失敗しながらも完成まで漕ぎつけられる・・・はず。
それでは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
今回、書き方で非常に迷いました。
丁寧に書けば文章が長くなりすぎてしまい、
短く書けば内容が不十分になります。
色々悩み検討した結果、ここから先は作り方をざっと書いていく形にしました。
そして、あとでケーススタディを追加しようかと。
ロウ付け記事と同じ感じですね。
最初は丁寧に書くつもりだったので、
前の記事「パーツを作る1」を「銀板を作る」に変えております。
ご承知おきください。
それでは、いよいよ覆輪留めの石枠を作っていきます。
線を切り出し丸めてロウ付け
線の幅を割り出すため、
カニコンパスを石の高さの半分くらいまで開きます。
糸ノコで正確に切りだす自信がない方は、線の幅を大きめにしましょう。

板に沿わせるようにしてフチから幅が一定の線を
カニコンパスで引きます。
カニコンパスのない方は定規とケガキで線を引いて真っすぐの線を切り出しましょう。

線の長さは必要最低長さ(石の円周+線厚0.8mm)よりも
ちょっと長め(1㎜は余分欲しい)に切りましょう。
端っこのひび割れが入らないよう注意です。

切ったら、曲がっている所を軽く金床で叩きます。
これは線の凹凸をならす意味もあり、少しの出っ張りなら直ります。
大きく出っ張っている所は切るか削るかしましょう。

前に紹介した小さな芯棒を使います。
まず、ノギスで石の直径と同じになる太さの部分を探します。

線をよくなましながら、
ノギスで探した部分で線を丸めていきます。
この時丸ヤットコが便利です。
芯棒がない方は丸ヤットコのみで丸めていくので、
よりしっかりと頻繁になましましょう。


丸めたら石の大きさとしっかり合うか
実際に石を入れて確認します。

余分なところを切ってヤスリで削って整えます。
きっちり隙間なく断面が合わさるのを確認してからロウ付けします。

ロウ付けしたら、再度芯棒に通して整えます。
金槌で軽くたたくか、樹脂ハンマーや木槌を使います。
金槌で強くたたくとサイズや形が変わるので注意です。

サイズ棒のない方はなましながら丸ヤットコで整えます。
整えたらもう一度確認します。
枠が大きすぎたら線を短く切ってやり直し、
枠が小さすぎたら線の切り出しからやり直しです。
僅かに小さいだけなら内側を削ることで修正できます。

底面を切り出してくっつける
次に底面を切り出してくっつけます。
丸めた線を乗せた時に、はみ出さないような大きさに切りましょう。

ロウ付けする面をヤスリできれいにしていきます。
底面に斑点のようなものが残っていますが、
フラックスの名残なのでロウ付けには差しさわりないです。
気になる方はしっかり取ると良いでしょう。

↓赤褐色の斑点はフラックスの名残

ロウは写真くらい多めの方が失敗が少ないです。
ロウを置く位置は、
私は石枠が小さめなら内側、大きいなら外側にしております。

2つのパーツをロウ付けします。
大きめの石枠なら板の端を挟みますが、
小さいので上から抑えるように挟んでおります。
端を挟んだ方が火の通りは良いので、お好みでドウゾ。
なお、穴あきブロックに直置きの方が主流な感もありますね。
バーナーはロウ付け用の小さなものではなく
普通の大きなものを使いました。

ロウ付けが終わったら、
イトノコで余分な部分を切ります。
切りすぎることもあるので、0.1㎜くらい残す感覚でやると失敗が少ないでしょう。

切ってから、まだわずか残る余分をヤスリで整えたら、完成。
ムーンストーンのような半透明な宝石を用いる場合は
採光用に穴をあけると美しくなります。
穴はリューターにドリル刃をつけて開け、イトノコで広げます。

なお穴あけは本来、余分な部分をを切り取る前だとやりやすいです。
ちょっと手順が前後してしまいました。
以上、ギリギリ見ながら作れる用な説明にしたつもりです。
ここまで彫金教室を実践してきた方なら、
ちょっと失敗しながらも完成まで漕ぎつけられる・・・はず。
それでは。