銀板を作る 彫金教室
2020
09
こんにちは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
覆輪留めのパーツを作るために約0.8mm厚の板を作っていきます。
・・・・・作るために、作る。
あと少しだけ準備や下ごしらえに付き合ってください。
追記と修正:前記事で板厚0.7~0.8mmとしていたものを0.8mmに統一しました。
すでに修正済みです。
今回はバックナンバー第五章「線の作り方」から参照することが多いです。
というか、線を作るより板を作る方が簡単です。
そのため、線を作れる方は半ば流し読みでも大丈夫です。
また、既製品の板を買うよ、という方はとばしてもらってもOKです。
銀95%、銅5%でシルバー950の銀板を作ります。
線を切り出すためにある程度面積が要るので、
銀15gほどで作れば足りるはずです。
↓厚約0.9mm 重さ約14gの銀板、これより面積が広ければ大丈夫なハズ。

なお、宝石が小さければ、銀10gくらいでもいけると思います。
溶かす前準備は以下の記事参照です。
チョコ皿の下準備
銀と銅の計算と計量
フラックス(ホウ砂)も忘れずに。

必要ないものとしてはインゴットにするための「あけ型」ですね。
溶かし方は以下の記事
銀と銅を溶かし、インゴットを作る。
ですが、インゴットは作りません。
チョコ皿に入れたまま放置して冷やしてもらえればOKです。
注意すべき点として、銀15gにもなると溶け残りが出やすくなります。
板は溶け残った際に銀のツブツブが見えにくいので、
より丁寧に溶かしていきましょう。

冷えて固まったあとチョコ皿から取り出すのですが、
チョコ皿の一部が剥がれてくっついてきます。
金属にくっついてきたチョコ皿の欠片は
ハンマーで叩いて砕く、金属などに擦り付けてこそげ取る
などしてできるだけ取っておきましょう。
チョコ皿が冷えたら板を延ばしていきます。
この工程は基本的に圧延ローラーをオススメします。
↓こういった金属延ばす専用のローラーです。
オークションサイトなどで安く手に入ることもあるので、
粘ってみるのもアリです。
私は小型のを一万円くらいで買えました。
使い方は難しくありませんが不安な方は
インゴットを延ばして整える
をご覧ください。
インゴットも板を延ばすときもやり方はほぼ同じですが、
板は端がちょっとひび割れます。
こまめにナマすとひび割れにくくなります。

多少割れるのは仕方がないので、
ひび割れている端っこは使わないようにしましょう。
ノギスで板厚を測る方法は前回やりましたね。

初めは厚さに対する感覚があまりわからないと思うので、
時々板厚を測ることをオススメします。
1mmと0.8mmの違いは大したことないように思えても、
触れば違いがわかるハズ。
そして、実際の使い心地も違ってきます。
厚さに対する触覚や視覚、
そういった感覚は今後何かを作ろうと思った時にも役立ってくれることでしょう。
先に基本的には圧延ローラーを使用した方が良いと書きました。
理由は、より速く、あまり力を使わずに、静かに
板を延ばすことができるためです。
仕上がりも圧延ローラーの方が滑らかで均一の厚さになります。
しかし、ハンマーで叩くのをオススメする場合もあります。
それは、鍛金(たんきん)をやってみたい場合です。
鍛金とはハンマーやタガネで叩くことで成形することです。
模様や動物の形などを打ち出し
ペンダントトップやブローチを作ったりします。
また、アクセサリーだけでなく、器や刃物なども鍛金の分野でしょう。
板を作るのは鍛金の練習にもちょうど良いので、
もし挑戦してみたいのであればオススメです。
次回は板を切り出して石枠を作ります。
それでは。
こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはコチラから
覆輪留めのパーツを作るために約0.8mm厚の板を作っていきます。
・・・・・作るために、作る。
あと少しだけ準備や下ごしらえに付き合ってください。
追記と修正:前記事で板厚0.7~0.8mmとしていたものを0.8mmに統一しました。
すでに修正済みです。
今回はバックナンバー第五章「線の作り方」から参照することが多いです。
というか、線を作るより板を作る方が簡単です。
そのため、線を作れる方は半ば流し読みでも大丈夫です。
また、既製品の板を買うよ、という方はとばしてもらってもOKです。
銀と銅を溶かす。
銀95%、銅5%でシルバー950の銀板を作ります。
線を切り出すためにある程度面積が要るので、
銀15gほどで作れば足りるはずです。
↓厚約0.9mm 重さ約14gの銀板、これより面積が広ければ大丈夫なハズ。

なお、宝石が小さければ、銀10gくらいでもいけると思います。
溶かす前準備は以下の記事参照です。
チョコ皿の下準備
銀と銅の計算と計量
フラックス(ホウ砂)も忘れずに。

必要ないものとしてはインゴットにするための「あけ型」ですね。
溶かし方は以下の記事
銀と銅を溶かし、インゴットを作る。
ですが、インゴットは作りません。
チョコ皿に入れたまま放置して冷やしてもらえればOKです。
注意すべき点として、銀15gにもなると溶け残りが出やすくなります。
板は溶け残った際に銀のツブツブが見えにくいので、
より丁寧に溶かしていきましょう。

冷えて固まったあとチョコ皿から取り出すのですが、
チョコ皿の一部が剥がれてくっついてきます。
金属にくっついてきたチョコ皿の欠片は
ハンマーで叩いて砕く、金属などに擦り付けてこそげ取る
などしてできるだけ取っておきましょう。
板を延ばす
チョコ皿が冷えたら板を延ばしていきます。
この工程は基本的に圧延ローラーをオススメします。
↓こういった金属延ばす専用のローラーです。
オークションサイトなどで安く手に入ることもあるので、
粘ってみるのもアリです。
私は小型のを一万円くらいで買えました。
使い方は難しくありませんが不安な方は
インゴットを延ばして整える
をご覧ください。
インゴットも板を延ばすときもやり方はほぼ同じですが、
板は端がちょっとひび割れます。
こまめにナマすとひび割れにくくなります。

多少割れるのは仕方がないので、
ひび割れている端っこは使わないようにしましょう。
板厚を測ろう
ノギスで板厚を測る方法は前回やりましたね。

初めは厚さに対する感覚があまりわからないと思うので、
時々板厚を測ることをオススメします。
1mmと0.8mmの違いは大したことないように思えても、
触れば違いがわかるハズ。
そして、実際の使い心地も違ってきます。
厚さに対する触覚や視覚、
そういった感覚は今後何かを作ろうと思った時にも役立ってくれることでしょう。
ハンマーで叩くのをオススメする場合
先に基本的には圧延ローラーを使用した方が良いと書きました。
理由は、より速く、あまり力を使わずに、静かに
板を延ばすことができるためです。
仕上がりも圧延ローラーの方が滑らかで均一の厚さになります。
しかし、ハンマーで叩くのをオススメする場合もあります。
それは、鍛金(たんきん)をやってみたい場合です。
鍛金とはハンマーやタガネで叩くことで成形することです。
模様や動物の形などを打ち出し
ペンダントトップやブローチを作ったりします。
また、アクセサリーだけでなく、器や刃物なども鍛金の分野でしょう。
板を作るのは鍛金の練習にもちょうど良いので、
もし挑戦してみたいのであればオススメです。
次回は板を切り出して石枠を作ります。
それでは。