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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

覆輪留めとは?どんな宝石を使用する? 彫金教室

2020
27
こんにちは。

こちらは手彫り工房の彫金教室です。
バックナンバーはこちら。

要望がありそうな、何とはなしにそんな気配がしますので、
今回から覆輪留めについてやっていきます。

覆輪留めとは


別名:伏せ込みとも呼ばれる宝石を留めるための技法の一つです。
覆う、輪、という語感の通り、
輪っかの枠を倒して宝石の端っこを覆い固定する
という留めになっております。
↓上が爪留め、下が覆輪留め
覆輪留めと爪留め


留める宝石


留める宝石はおもにカボションカットです。
カボションカットにもいくつか種類はありますが、
↓多くはドーム型に膨らんでいるハイカボションです。
合成スタールビー (6)

彫金教室では、このハイカボションの留め方を解説していきます。

なお、カボションカットの他の種類としましては、
底も少し膨らんでいるダブルカボション、
膨らみの小さいローカボションなどがございます。

これらはハイカボションの留めより、石枠作りに手間がかかります。
まずはハイカボションで覆輪留めの基礎を習得してからやってみると良いでしょう。

カボションカットをされる宝石


不透明~半透明の宝石で、よくカボションカットがなされます。

具体的には
色や模様が美しいトルコ石、メノウ、ヒスイなど

特殊な光学的効果のある
タイガーズアイ、スターサファイア、オパール、ムーンストーンなどです。

これらのよくカボションカットがされる宝石が好きな方は
ぜひとも覆輪留めを習得していきましょう。

逆に透明度の高い宝石はあまりカボションカットはされないので、
そちらの方が好きな方はまず爪留めを習得するのがオススメです。


次回は作業手順の大まかな流れを書いていきます。

それでは。