彫金における銀線の作り方・自作 ~線引き機のアレンジ・改造~
2019
29
こんにちは。
こちらは彫金教室です。
今回は線引き機をアレンジしていきます。
前回の線引き機は木材にウインチと座金付きナットとボルトを固定して完成でした。
文字にすると簡単そうですが、材料と固定する位置がしっかり選ぶ必要がありましたよね。
まずアレンジおすすめポイントはウインチのストッパーを外すことです。

↓外した後

使っていただくとわかりますが、ハンドルを回すとカチカチとけっこうな音が鳴ります。
これはストッパーが歯車に当たる音です。
また、危険なこともあります。
途中で線引き盤に線が引っかかって動かなくなることがあるのですが、
ストッパーがあるとハンドルを戻すことができずに進退窮まります。
こうなるとストッパーを無理やり外すしかないのですが、コレが危険なのです。
非常に強い力がかかっているので、万一指が巻き込まれたら大変なことに。
そのため、ワイヤーなどをストッパーに引っ掛けて思い切り引っ張って外します。
ストッパーの良い点はハンドルの可動域が狭くてもよい点です。
線引き機を床に直置きだとハンドルの可動域が狭くなってしまうので、
どうしてもストッパーが欲しくなります。
そのため、私は↓の写真のように木を挟んで足にすることでウインチを宙に浮かせてハンドルを回しやすくしています。

↓ほぼ下までいきます。

この木材は固定していませんが、そんなに不便は感じませんね。
滑り止めつけると、さらに良し。

ちなみにストッパーの外し方は、適当にネジ外すだけです。
あんまり手間はかからないハズ。
まとめると、
ストッパーを外すと音が静かになって危険も減るけど、ハンドルの可動域が狭くて困るようになります。
ハンドルの可動域を広くするために、木材を挟むなどしてウインチを浮かせるようにしましょう。
銀線50㎝じゃ足りないよ、という方向けです。
単純に長い木材を使ってもよいのですが、非常に邪魔です。
そこで、私は木材2本を蝶番でつないで折りたたみ式にしました。
折りたたみ状態なら立ってくれるので、かなり省スペースで済みます。

ただ、工程はちょっと面倒くさいです。
このように蝶番の軸が入るように、木材を少し彫る(切る)必要があります。
さらに、曲がらないように取り付ける位置にもちゃんと注意しましょう。

蝶番の種類も注意が必要です。
力がかかるので、かなり大きめかつネジ8つ以上で固定するものを用意しましょう。
大き目の蝶番を使って力を分散させないと、ネジで固定したところから木材が割れて壊れます。

↓こんな感じのです。
このアレンジのデメリットは、線引きがしづらくなることです。
小柄な方や私のように手の短い方はあまり長くしすぎるとやりにくいかも。
とはいえ90㎝×2(180cm)でも、普通に使えているので、そこまで心配はいらないかもしれません。
あとは立てておくと倒れることも稀にあるので、小さなお子さんがおられる場合は注意しましょう。
まとめると、
蝶番を使うと省スペースで長くできます。ただ、取り付けはちょっと面倒です。
蝶番は穴が8つ以上ある大き目のものを使おう。
デメリットはほとんどないけど、小柄な方はちょっと使いづらいかも。
このように後ろにもボルトをつけると・・・

線引き盤が倒れません。

倒れないだけです。以上!
線引きし終わった後に線引き盤が倒れてしまうので、気になる方は取り付けましょう。
私が線を作るうえで一番大変だったのが線引き機です。
作り方なんてどこにも載っていません。
失敗作もあったので、初号機を作るのに3か月くらいかかりました。
最初は木材で荷重に耐えきれるかも分からず、
そうとうビクビクしながら作業していましたから・・・。
ウインチの存在も知らなかったので、巻取りの仕組みを自分で作って失敗したことも。
だから、ぜひこの手彫り工房式線引き機を役立ててほしいですね。
線引き機さえ作り終えれば、線引きの半分は終わったも同然!
あとは溶かして流して潰して叩いて引くだけ!!
・・・・あれ?結構長い??
それでは。
彫金教室バックナンバーはこちら
こちらは彫金教室です。
今回は線引き機をアレンジしていきます。
前回の線引き機は木材にウインチと座金付きナットとボルトを固定して完成でした。
文字にすると簡単そうですが、材料と固定する位置がしっかり選ぶ必要がありましたよね。
ストッパー:音がうるさい上に、危ない
まずアレンジおすすめポイントはウインチのストッパーを外すことです。

↓外した後

使っていただくとわかりますが、ハンドルを回すとカチカチとけっこうな音が鳴ります。
これはストッパーが歯車に当たる音です。
また、危険なこともあります。
途中で線引き盤に線が引っかかって動かなくなることがあるのですが、
ストッパーがあるとハンドルを戻すことができずに進退窮まります。
こうなるとストッパーを無理やり外すしかないのですが、コレが危険なのです。
非常に強い力がかかっているので、万一指が巻き込まれたら大変なことに。
そのため、ワイヤーなどをストッパーに引っ掛けて思い切り引っ張って外します。
ストッパーの良い点はハンドルの可動域が狭くてもよい点です。
線引き機を床に直置きだとハンドルの可動域が狭くなってしまうので、
どうしてもストッパーが欲しくなります。
そのため、私は↓の写真のように木を挟んで足にすることでウインチを宙に浮かせてハンドルを回しやすくしています。

↓ほぼ下までいきます。

この木材は固定していませんが、そんなに不便は感じませんね。
滑り止めつけると、さらに良し。

ちなみにストッパーの外し方は、適当にネジ外すだけです。
あんまり手間はかからないハズ。
まとめると、
ストッパーを外すと音が静かになって危険も減るけど、ハンドルの可動域が狭くて困るようになります。
ハンドルの可動域を広くするために、木材を挟むなどしてウインチを浮かせるようにしましょう。
折りたたみ式で延長
銀線50㎝じゃ足りないよ、という方向けです。
単純に長い木材を使ってもよいのですが、非常に邪魔です。
そこで、私は木材2本を蝶番でつないで折りたたみ式にしました。
折りたたみ状態なら立ってくれるので、かなり省スペースで済みます。

ただ、工程はちょっと面倒くさいです。
このように蝶番の軸が入るように、木材を少し彫る(切る)必要があります。
さらに、曲がらないように取り付ける位置にもちゃんと注意しましょう。

蝶番の種類も注意が必要です。
力がかかるので、かなり大きめかつネジ8つ以上で固定するものを用意しましょう。
大き目の蝶番を使って力を分散させないと、ネジで固定したところから木材が割れて壊れます。

↓こんな感じのです。
このアレンジのデメリットは、線引きがしづらくなることです。
小柄な方や私のように手の短い方はあまり長くしすぎるとやりにくいかも。
とはいえ90㎝×2(180cm)でも、普通に使えているので、そこまで心配はいらないかもしれません。
あとは立てておくと倒れることも稀にあるので、小さなお子さんがおられる場合は注意しましょう。
まとめると、
蝶番を使うと省スペースで長くできます。ただ、取り付けはちょっと面倒です。
蝶番は穴が8つ以上ある大き目のものを使おう。
デメリットはほとんどないけど、小柄な方はちょっと使いづらいかも。
後ろにもボルト
このように後ろにもボルトをつけると・・・

線引き盤が倒れません。

倒れないだけです。以上!
線引きし終わった後に線引き盤が倒れてしまうので、気になる方は取り付けましょう。
私が線を作るうえで一番大変だったのが線引き機です。
作り方なんてどこにも載っていません。
失敗作もあったので、初号機を作るのに3か月くらいかかりました。
最初は木材で荷重に耐えきれるかも分からず、
そうとうビクビクしながら作業していましたから・・・。
ウインチの存在も知らなかったので、巻取りの仕組みを自分で作って失敗したことも。
だから、ぜひこの手彫り工房式線引き機を役立ててほしいですね。
線引き機さえ作り終えれば、線引きの半分は終わったも同然!
あとは溶かして流して潰して叩いて引くだけ!!
・・・・あれ?結構長い??
それでは。
彫金教室バックナンバーはこちら