彫金における銀線の作り方・自作 ~線引き機を作る~
2019
21
こんにちは。
こちらは彫金教室です。
今回は線を作るための機具をつくります。
↓初号機。油などでちょっと汚くなってます。

材料
ウインチ(ベルト)
ウインチを固定するためのネジ
SPF材
座金付きナット(固定するための穴つき) & ポール(径1cm)
座金付きナット用の4.0mm径のネジ8本
道具
電動ドリル
定規
鉛筆
ウインチ
ウインチは必ずベルト式のものを選んでください。
ワイヤー式だと力点がズレにズレて線がちぎれたりします。
ウインチを固定するためのネジ
太く短めのネジを6、7本ほど。
私は径5.0㎜、長さ2~3cmくらいのネジを使っていた気がします。
大きさは多少ばらけてても問題ありません。
SPF材
私の初号機を計測してみたら、約900×137×37mmでした。
板が折れそうになったとかは無いので、
幅約137mm、厚約37mmは強度的に充分であると言えます。
ホームセンターなら、大抵置いてある規格だと思います。
ウインチを乗せたりするので、
900mmのSPF材で作れる線は50cm~60cmといったところです。
より長い線を作りたい場合は、
より長い板を使うかカスタマイズする必要があります。
長さはご自宅の収納スペースと相談です。
意外とかさ張るので気を付けてください。
ウインチと板はけっこう重いので、
棚の上など高い所に収納するのは危険です。
ホームセンターならカットサービスもあるので、
短くしたいなら利用しましょう。
良い感じのSPF材の選び方はコチラの記事へ
座金付きナット(固定するための穴つき) & 長めのボルト(径1cm)
座金付きナット(固定するための穴つき)は最も入手しづらい材料かもしれません。
私はちょっと大きめのカーマで見つけましたが、置いていないカーマもありました。
他のホームセンターもほぼありませんでしたね。
しかもネジやナットとは違う棚にあったので、ちょっと見つけにくかったです。
もし見つからなかったら、店員さんに写真を見せて見つけてもらいましょう。
店頭になくても、取り寄せてくれるはずです。
固定するための穴が無いモノもあるので気を付けてください。

ボルトはこのように先端だけネジになっているものが使いやすいです。
私の買ったのは「6カクボルトゼンユニクロ10×180」でした。

両方とも径は気を付けてください。
太いのはちょっと使いにくくなる程度ですが、
直径1cmより細いとボルトが曲がります。
鬼目ナットを使える方は代用できるかもしれません。
私は使ったこと無いので確実なことは言えませんが、
木材が耐えてくれれば大丈夫なハズ。
もし代用できれば、座金付きナットより使いやすいと思います。
でも、SPFだからちょっと心配な感はありますね。
座金付きナット用の4.0mm径のネジ8本
これは私のメモも兼ねております。
直径1㎝のボルトが入る座金付きナットの固定にぴったりなのが4.0mm径のネジです。
本当にぴったりなので、曲がったりすると入らなくなります。
しっかり下穴を開けて、慎重にいきましょう。

材料と道具さえそろえば、あとはネジ留めしていくばかりです。
しかし、位置を間違えると使えない、あるいは使いにくくなります。
前回、致命的なミスが~と言っておりましたが、
それは位置取りに関するミスです。
注意すべきは2つ。
ウインチと座金付きナットの位置です。
私の初号機は座金付きナットの位置がダメで、
線が曲がったり切れたりかなり使いにくくなりました。
まずはウインチ。

位置は真ん中あたりですが、
適当にやるとハンドルが回せなくなります。

位置は、ハンドルが回せるギリギリ、です。
だいたい3cmくらい開いております。

ウインチによって長さがすこし変わっている可能性もあるので、
ハンドルが回せる位置をちゃんと探しましょう。
完全に端に寄せ切ると座金付きナットをネジ留めするときに困ります。
あと、もちろんウインチと板の端は平行です。
座金付きナットの位置で使いやすさが決まります。
座金付きナットの位置はウインチの逆側です。
端から3㎝くらい離すと線引きしやすいでしょう。
もしあとからカスタマイズする余地を残すなら、6㎝くらい残しましょう。

ベルトをまっすぐ伸ばしたときにウインチのフックが
できるだけ2つの座金付きナットの中間に来るように配置しましょう。
とはいえ、フックは丸いので位置取りがよくわからないかもしれません。
確実に位置取りしたい方のために、
ベルトの延長線の書き方を紹介します。
1.ウインチの少しベルトを引き出してハンドルを固定する。
ウインチのロック機能を利用してもOK
2.鉛筆をフックの先端に添えて左右に振る。
弧が描けます。

3.定規を板と直角に動かして弧に接したところに印をつける。

4.ベルトの長さを変えて1~3を2,3回繰り返す。
5.印の位置を参考にして板と平行の直線を引く。
これがベルトの延長線です。
全ての印の上を直線が通ればカンペキ。
あまりにも外れた印は無視しよう。

6.直線が2つの座金付きナットの中間になるように位置取りする。

これが確実かな、という感じがします。
ちなみに、写真で元から引かれていた直線は前に当て推量で引いたものです。
1cmくらい離れていましたね。
位置取りが決まればネジ留めするだけです。
下穴をしっかり開けて位置がズレないように気を付けましょう。
ネジ留めの数が多いので、電動ドリルが無いと大変です。
手元にない場合は、ホームセンターの作業コーナーを利用させてもらう手もあります。
ネジ留めなどの順序は以下の通りです。
1.ウインチの位置取り
2.ウインチのネジ留め
3.座金付きナットの位置取り
4.座金付きナットのネジ留め
ウインチのは引く力に耐えられる位置でネジ留めましょう。
座金付きナットは下穴を開けた後に、
バリを処理してからネジ留めすると良いです。
全てネジを留めたら完成です!
次回は線引き機のカスタマイズについてやっていきます。
それでは。
こちらは彫金教室です。
今回は線を作るための機具をつくります。
↓初号機。油などでちょっと汚くなってます。

線引き機の材料
材料
ウインチ(ベルト)
ウインチを固定するためのネジ
SPF材
座金付きナット(固定するための穴つき) & ポール(径1cm)
座金付きナット用の4.0mm径のネジ8本
道具
電動ドリル
定規
鉛筆
材料詳細説明
ウインチ
ウインチは必ずベルト式のものを選んでください。
ワイヤー式だと力点がズレにズレて線がちぎれたりします。
ウインチを固定するためのネジ
太く短めのネジを6、7本ほど。
私は径5.0㎜、長さ2~3cmくらいのネジを使っていた気がします。
大きさは多少ばらけてても問題ありません。
SPF材
私の初号機を計測してみたら、約900×137×37mmでした。
板が折れそうになったとかは無いので、
幅約137mm、厚約37mmは強度的に充分であると言えます。
ホームセンターなら、大抵置いてある規格だと思います。
ウインチを乗せたりするので、
900mmのSPF材で作れる線は50cm~60cmといったところです。
より長い線を作りたい場合は、
より長い板を使うかカスタマイズする必要があります。
長さはご自宅の収納スペースと相談です。
意外とかさ張るので気を付けてください。
ウインチと板はけっこう重いので、
棚の上など高い所に収納するのは危険です。
ホームセンターならカットサービスもあるので、
短くしたいなら利用しましょう。
良い感じのSPF材の選び方はコチラの記事へ
座金付きナット(固定するための穴つき) & 長めのボルト(径1cm)
座金付きナット(固定するための穴つき)は最も入手しづらい材料かもしれません。
私はちょっと大きめのカーマで見つけましたが、置いていないカーマもありました。
他のホームセンターもほぼありませんでしたね。
しかもネジやナットとは違う棚にあったので、ちょっと見つけにくかったです。
もし見つからなかったら、店員さんに写真を見せて見つけてもらいましょう。
店頭になくても、取り寄せてくれるはずです。
固定するための穴が無いモノもあるので気を付けてください。

ボルトはこのように先端だけネジになっているものが使いやすいです。
私の買ったのは「6カクボルトゼンユニクロ10×180」でした。

両方とも径は気を付けてください。
太いのはちょっと使いにくくなる程度ですが、
直径1cmより細いとボルトが曲がります。
鬼目ナットを使える方は代用できるかもしれません。
私は使ったこと無いので確実なことは言えませんが、
木材が耐えてくれれば大丈夫なハズ。
もし代用できれば、座金付きナットより使いやすいと思います。
でも、SPFだからちょっと心配な感はありますね。
座金付きナット用の4.0mm径のネジ8本
これは私のメモも兼ねております。
直径1㎝のボルトが入る座金付きナットの固定にぴったりなのが4.0mm径のネジです。
本当にぴったりなので、曲がったりすると入らなくなります。
しっかり下穴を開けて、慎重にいきましょう。

位置取りが大切
材料と道具さえそろえば、あとはネジ留めしていくばかりです。
しかし、位置を間違えると使えない、あるいは使いにくくなります。
前回、致命的なミスが~と言っておりましたが、
それは位置取りに関するミスです。
注意すべきは2つ。
ウインチと座金付きナットの位置です。
私の初号機は座金付きナットの位置がダメで、
線が曲がったり切れたりかなり使いにくくなりました。
ウインチの位置
まずはウインチ。

位置は真ん中あたりですが、
適当にやるとハンドルが回せなくなります。

位置は、ハンドルが回せるギリギリ、です。
だいたい3cmくらい開いております。

ウインチによって長さがすこし変わっている可能性もあるので、
ハンドルが回せる位置をちゃんと探しましょう。
完全に端に寄せ切ると座金付きナットをネジ留めするときに困ります。
あと、もちろんウインチと板の端は平行です。
座金付きナットの位置
座金付きナットの位置で使いやすさが決まります。
座金付きナットの位置はウインチの逆側です。
端から3㎝くらい離すと線引きしやすいでしょう。
もしあとからカスタマイズする余地を残すなら、6㎝くらい残しましょう。

ベルトをまっすぐ伸ばしたときにウインチのフックが
できるだけ2つの座金付きナットの中間に来るように配置しましょう。
とはいえ、フックは丸いので位置取りがよくわからないかもしれません。
確実に位置取りしたい方のために、
ベルトの延長線の書き方を紹介します。
1.ウインチの少しベルトを引き出してハンドルを固定する。
ウインチのロック機能を利用してもOK
2.鉛筆をフックの先端に添えて左右に振る。
弧が描けます。

3.定規を板と直角に動かして弧に接したところに印をつける。

4.ベルトの長さを変えて1~3を2,3回繰り返す。
5.印の位置を参考にして板と平行の直線を引く。
これがベルトの延長線です。
全ての印の上を直線が通ればカンペキ。
あまりにも外れた印は無視しよう。

6.直線が2つの座金付きナットの中間になるように位置取りする。

これが確実かな、という感じがします。
ちなみに、写真で元から引かれていた直線は前に当て推量で引いたものです。
1cmくらい離れていましたね。
ネジ留め
位置取りが決まればネジ留めするだけです。
下穴をしっかり開けて位置がズレないように気を付けましょう。
ネジ留めの数が多いので、電動ドリルが無いと大変です。
手元にない場合は、ホームセンターの作業コーナーを利用させてもらう手もあります。
ネジ留めなどの順序は以下の通りです。
1.ウインチの位置取り
2.ウインチのネジ留め
3.座金付きナットの位置取り
4.座金付きナットのネジ留め
ウインチのは引く力に耐えられる位置でネジ留めましょう。
座金付きナットは下穴を開けた後に、
バリを処理してからネジ留めすると良いです。
全てネジを留めたら完成です!
次回は線引き機のカスタマイズについてやっていきます。
それでは。