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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

月桂樹リングを彫ってみよう 後編 彫金アクセサリー教室

2018
04
こんにちは。

こちらは彫金教室です。

今回も前回に引き続き月桂樹リングをやっていきましょう。

飾りをつけよう


ベースとなる彫金は前回やりました。
今回はプラスアルファとなる部分をやっていきます。

紹介するのは2つ、
線彫りで葉脈をプラス
ミルタガネで実をプラス、です。

葉脈を彫金


一本彫るだけでも葉っぱっぽさがでてきます。
飾りなので浅めに彫った方がキレイです。
月桂樹を彫る後編 飾り (1)

私は数本平行に彫るのが好きです。
この月桂樹の彫りは流れるような曲線の組み合わせなので、
葉脈もそれに合わせて流れるような線をたくさん彫っていきたい。

光を乱反射してキラキラして美しいんですよね。
ただし、本来の月桂樹のデザインからは離れてしまいます。

↓光が入っていないとそんなにキレイではないが・・・
月桂樹を彫る後編 飾り (8)
↓光を反射させるとGOOD
月桂樹1
大体、一枚の葉につき3本彫っています。

ただの線でも正確に細かく彫るのは意外と難しいものです。
彫り始めに特に注意すると大きなミスをしにくくなります。

実を彫金


月桂樹の彫金ではしばしば葉っぱの根元に実を彫金します。

私はあんまり好きではないのであまりやりません。
ですが、本で載っている月桂樹にはほぼ必ず実がついているので、
実をつけるのが正式な月桂樹といえます。

根元に身を付け、葉っぱに一本線彫りを入れる、というのがスタンダードなデザインです。
もちろん、自分の好みによってはもっと他のを足したり引いたりしてみても面白いでしょう。

実はミルタガネや魚々子タガネを使います。
魚々子タガネは自分で作らなければなりませんが、ミルタガネは市販しています。
ですので、今回はミルタガネを使ってやってみましょう。

小さいのから大きいのまで番号がついている12本セットです。

ミルタガネは宝石を留めるのに使うので、
宝石を使ったアクセサリーに興味のある方はぜひ購入を検討してみてください。
ただ、Amazonはちょっと割高感がある感があるので、
専門店やネットオークションを探ってみると安く手に入るかもしれません。

前置きが長くなりましたが、
実践はたった2STEPです。

STEP1 根元まで線彫りしてバリを立てる。
月桂樹を彫る後編 飾り (2)
月桂樹を彫る後編 飾り (3)
前の葉っぱの2枚が分かれるところから根元までです。

STEP2 ミルタガネで丸める。
月桂樹を彫る後編 飾り (4)
適正な大きさのミルタガネで丸めます。
最初からピッタリのミルタガネでも良いですが、
気持ち大きめのミルタガネで大まかに丸めてからにするとやりやすいです。
ちなみに、上の写真は9番のミルタガネです。

大きなバリを立てれば大きな実をつけることができます。
STEP1の補足がてら・・・
赤丸から矢印の先まで彫ってバリを立てます。
月桂樹を彫る後編 飾り (9)

ミルタガネで丸めます。これは12番です。結構大きさ違いますね。
月桂樹を彫る後編 飾り (5)

実が好きな方は3つつけても良いんですよ?
月桂樹を彫る後編 飾り (6)
よく見てもらうと分かりますが、
前の実に縦のキズがついてしまっています。

実をつけてから次のバリ立てをするとこのように縦のキズが入ってしまうことがあります。
これは線彫りタガネの後ろ側が当たってしまうためです。
気を付ければ大丈夫でしょうが、
確実を期すなら先にバリをいくつか立ててから丸めるのが良いでしょう。

月桂樹とは


最後に、月桂樹とはどのような植物なのか、ちょっとだけ見てみましょう。

葉脈は、太い葉脈が真ん中に一本入っているのが特徴的な網状脈。
写真は花芽ですが、実も同じように葉っぱの根元につきます。
スタンダードなデザインと一致していますね。
月桂樹実物

ローリエ(フランス語)、ローレル(英語)と言えば、ピンとくる方もいるかもしれません。
ベイリーフ(英語)と検索するとポケモンの方がよくでてきます。
すごいなポケモン(笑)

料理にハーブとして使われたり、薬用にもなるようです。

勝利や栄光のシンボルにもなっているので、
ゲンを担ぎたい方にも喜ばれる彫金でしょう。


彫金のデザインはデフォルメされていて
元となったモチーフが良く分からないものもあるのですが、
月桂樹はかなり再現されていますね。
葉脈を中心に一本、実をつけるスタンダードなデザインは
葉っぱの付き方以外ほぼ一致しています。

とはいえ、彫金は彫金。
あまり元のモチーフに囚われすぎるのも、面白くありません。
自分の好みにカスタマイズしてもよいのです。
みなさんも、自分好みの月桂樹を探してみましょう。

それでは。