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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

銅管を切る。 彫金アクセサリー教室

2018
14
こんにちは。

こちらは彫金アクセサリー教室です。

次回からリングに彫っていくので、今回はその練習用に銅管の輪切りを作っていきます。

用意する道具


イトノコに加えて用意するのは2つです。

まずは銅管。たいていのホームセンターに置いてあるとおもいます。
厚さ0.7~1.0mmほどが彫りやすく切りやすいです。
太さはリングとして適当なら、それでOK。
長さはひとまず50㎝もあれば十分で、ロウ付けの練習で作ったリングがあるならもっと短くても良いでしょう。


もう一つ用意したいのはカニコンパス。
端に爪を引っ掛けることで、同じ幅で線を引くことができます。
リングに彫金するならぜひ欲しい道具です。
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小次郎 カニコンパス 120mm
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カニコンパス
彫金専門店で販売しています。

線を引く


まず線を引きます。
カニコンパスを銅管の端に引っ掛けてぐるっと一周させます。
銅管を切る (8)
カニコンパスがない場合は、定規で幅を図り印をつけてからケガキで線を引きましょう。

イトノコで浅めに切る


それでは銅管を切っていきます。
銅管はツルツルと刃が滑りやすいので、銅管を持つ方の手は手袋をした方が安全です。

糸鋸で線の上を浅めに切ります。
感覚としては深めのキズをつけるくらいです。
銅管を切る

銅管を回しながら切るとやりやすいです。
銅管を切る (2)

ミシン目を作る


次に、ミシン目をつくっていきます。
このように、点線になるように切ってください。
銅管を切る (4)

貫通したらストップ、くらいでOKです。
銅管を切る (5)


銅管を切る。


後はミシン目の切れていないところから刃を入れて切っていくだけです。
ミシン目があるので、かなり切りやすいハズ。
銅管を切る (6)

ほぼ真っすぐに切れていますね。
銅管を切る (9)
銅管を切る (1)

力の作用する点が2つ以上だと不安定


今回、完全に切るまでに2段階で下準備しています。
違いを知るために、一度下準備なしで切ってみるのもアリです。

イトノコは力の作用する点が2つ以上だと不安定になります。
そのため、ミシン目をつけて切りやすくしているのです。
銅管を切る (7)

単純に力が伝わりにくいだけではありません。
2点同時に切り進むので、線の上を切るのが難しくなります。
また、3分の1ほど切ると銅管が刃をくわえ込み進みづらくなります。
2点でくわえ込むため、より刃が折れやすくなったりもします。
結果、板を切るよりも難易度が上がります。

今回の2段階下準備は自分で考えたものなので、他の方のやり方が気になるところです。


彫金教室では様々な技術を紹介しております。
よろしければのぞいて行ってください。


それでは。