Engrave with!!
手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

木製サイコロ玉台に新たな凹面を

2018
24
こんにちは。

サイコロ玉台・・・なんて言われても分かりませんよね。
大きさの異なった凹面のある6面体です。
木製サイコロ玉台の加工 (6)

主に曲面を作りたいときに使用します。
コンチョやペンダントなどでの活躍機会が多いですね。

小さな凹面を。


凹面は六ケ所もあるわけですが、もっと小さな凹面が欲しくなることもあります。
小物でちょっとした曲面を作りたいときに、今のままだと使いにくいのです。
ですので、今回は新たに凹面を作ることにしました。

木製だからこそできる加工



まず思い浮かんだのは、彫る・削るという方法。
しかし、台として使われている木材なので、かなり固いです。
彫ったり削ったりするのは、労力と時間がかかります。
そこで、手早くできる焼いて穴を開ける方法を採用。
木製だからこそできる加工ですね。

方法は簡単。先端を丸くしたタガネを熱して押し付けるだけです。

↓コレをバーナーで熱して
木製サイコロ玉台の加工 (1)

↓押し付ける!
木製サイコロ玉台の加工 (2)

押し付ける際に玉台をクルクル回すと、より円形に焼ききれます。
狙いを外すと火傷する可能性もあるので注意です。
穴が浅かったら2度3度焼いてもOK。

あとは好みに合わせてカッターでフチを削ったり、
木製サイコロ玉台の加工 (4)

球形のダイヤモンドポイントで脆い焦げ部分を削ったりしました。
木製サイコロ玉台の加工 (3)
実は、目詰まりするのでダイヤモンドポイントを木材で使うのはあまりよろしくありません。
そのため今回使ったのは、普段ほとんど使わないダイヤモンドポイントです。
リューターやちょうどよいリュータービットがない場合は、紙やすりで削りましょう。

異なる大きさの凹面を3か所追加しました。
木製サイコロ玉台の加工 (5)
使い心地を確かめながら、もうちょっと削るかもしれません。

黒いところも残ってますが、剥がれてくることもなく問題なしでした。


自分で道具を作ったり加工したりするのは、
彫金の醍醐味といった感じでなかなかに楽しいですね。

それでは。