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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

ロウとは、ロウ付けとは何ぞや? 彫金アクセサリー教室

2017
25
こんにちは。

こちら彫金アクセサリー教室です。

今回から新しく「ロウ付け」についてやっていきます。
新章突入!です。

ロウ付けができるようになると、作れるものの幅が一気に広がります。
むしろ、彫りとかいいからさっさとアクセサリー作りたいんじゃ~、
という方はここから真剣にやっていくのもアリです。

ロウ付けとは


簡単に言えば、ロウ付けとは金属と金属をくっつけるための方法の一つです。
「ロウ」とはいわば金属と金属をくっつける接着剤です。
なお、ロウそのものも金属です。
銀ロウ

金属(ロウ)で金属をくっつけると言われると変な感じがしますよね。
ポイントは、ロウの溶ける温度にあります。
ロウはくっつけたい金属より溶ける温度が低いのです。
そのため、ロウを炎で熱すれば、ロウだけ先に溶けて接着剤としての役割を果たせます。

ちなみに、接着剤がロウなら、くっつけたい金属のことを「母材」といいます。

ロウ付けのしくみは?



みなさん、毛細管現象というものをご存知でしょうか?
細い管や細かい隙間に、液体が勝手に入っていく現象です。

ロウを溶かして液体にすることで、この毛細管現象を起こします。
くっつけたい金属と金属の隙間に液体となったロウがするりと入っていくわけですね。
あとは隙間に入り込んだロウが冷えたら、カッチリとくっつくことになります。
ロウ付け1 (39)

ロウとハンダの違いは?


金属を溶かしてくっつけると聞いて思い浮かべるのがはんだではないでしょうか?
それでは、はんだとロウの違いは?といえば溶ける温度である融点が違うだけです。

融点が450度以上がロウ、融点が450度未満ならはんだです。
実は、ロウは硬ロウ、はんだは軟ロウとも呼ばれています。

敵は酸化被膜


ロウ付けで一番の天敵は酸化被膜です。
金属は酸化すると、表面に膜をつくってしまいます。
わかりやすいのが10円玉です。

新品のピッカピカな10円玉は膜ができていない状態、
いつも使っている普通の10円玉は表面が酸化して膜ができている状態ですね。

この酸化被膜があると、ロウ付けは上手くいきません。

しかし、ロウ付けするときは必ず炎で熱します。
炎で熱すれば、どうしてもどこかに酸化被膜ができてしまいます。

それじゃあ、ロウ付けできないじゃないか!
と思われた方、大丈夫です。対策があります。

酸化被膜を除去するフラックスというのがあるのです。
このフラックスを使えば、天敵たる酸化被膜をどうにかやっつけてロウ付けができるようになります。
ホウ砂の針状結晶(彫金フラックス) (8)


ロウ付けについて分かっていただけたでしょうか?
次回は、彫金でのロウ付けに必要な道具を紹介していきます。