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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

青タガネをリューターorグラインダーで成形してみよう。彫金アクセサリー教室

2017
29
こんにちは。

こちらは彫金アクセサリー教室です。

前回道具の説明をしたので、今回はリューターorグラインダーを使った青タガネの成形をしていきます。

反時計回りに回るので、右側がオススメ


リューターやグラインダーの成形は右側

たぶん購入されたリューターやグラインダーのディスクは反時計回りに回転します。
(リューターは時計回りにも切り替えできるものが多い。)
そのため、反時計回り前提で考えると、ディスクの右側で削るのがgoodです。

なぜなら、右側で削ると削った粉が自分の方に飛んできにくくなるのです。
さらに、刃先が引っかかりにくく、削りやすくなります。

もちろん、左側も刃先からガンガン削っていきたいなんて言う場合なんかには有効です。
ですので図では×ではなく△としているわけですね。
あとはまぁ、好みもあります。

力加減は内側強めに


川の流れでもそうですが、回転も外側が速くて内側が遅いです。
↓赤い部分ほど回転速度が速く、よく削れる。
リューターのダイヤモンドディスクは外速く内側遅い
回転速度に差があると、削れる速さにも差が出ます。
つまり、外側は大きく削れ、内側は少ししか削れません。
この差がタガネの成形をちょっと難しくします。
具体的には、片切タガネの右側と左側で削れ方が違って刃が斜めについてしまったりします。
両方とも同じくらい削るためには、力加減を内側強めにしなければなりません。

グラインダーはそこまで感じませんが、リューターで成形する場合はこの差は強く感じますね。
ちなみに、双頭グラインダーなどディスク側面で削るタイプは差はありません。

粉塵対策こそ難関


リューターやグラインダーを使う上で欠かせないのが粉塵対策です。
基本的に削っている最中は大きく息を吸わないようにしましょう。
私は短時間なら呼吸とめてます。

外でやる場合はできるだけ無風の日に。無理なら自分が風下にならないようにしましょう。

室内でやる場合は防塵ボックスが欲しいです。
500円くらいで買える防塵ボックスはとてつもなくショボかったので、私は自作しました。
アクリル板で作った防塵ボックスは現代アートみたいになりましたが(笑)密閉性は確かです。

材料費を節約するなら、
手ごろなダンボールの上面切ってテープでプラ板を貼り付けてから側面に手を入れる穴を開ける
・・・みたいな防塵ボックスの方がオススメです。
テープで補強すればそこそこ密閉性も確保できるはず。
ちなみに、お金と置ける場所があるなら高価でゴツイヤツもあります。
私としては防塵ボックスは自作をオススメしますね。

削ったときに飛散する粉は他人にも迷惑かかるので、本当に気を付けてください。

手袋は危険。


前の準備編にも書きましたが、回転工具で手袋をするのは危険です。
具体的には手袋が巻き込まれると手が持っていかれます。
リューターはまだ出力が弱いので良いでしょうが、グラインダーは本当に危険なので手袋はしないようにしましょう。


総括として作りやすいのはグラインダーだけど、安全なのはリューターという感じです。


彫金教室では様々な技術を紹介しております。
よろしければのぞいて行ってください。

それでは。