Engrave with!!
手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

アクセサリー・金属製品のお手入れなら、リューターがオススメ。銀の黒ずみにも

2019
01
こんにちは。

アクセサリーや金属製品のお手入れ、どうされていますか?
銀が黒くなった場合など、布でふくだけではイマイチきれいになりませんよね。

そこで、今回はリューターという機械を紹介していきます。

ブラシを回転させてキレイに



構造は泡だて器や電動歯ブラシなどと同じく、先端部が回転するタイプの工具です。
ブラシを高速回転させることで汚れを落とします。

お手入れには安いリューターで十分


リューターの価格は安いもので1000円くらい、高いと10万円超えます。

リューターはアクセサリーのお手入れだけではなく、
金属を削ったり穴を開けたりするのにも使われます。

本格的なアクセサリー作りにはちょっと高めのが欲しくなりますが、
お手入れに使うだけなら安いもので十分です。

レビューで出力が弱いとありますが、リューター初心者なら弱い方がむしろ良いです。

もっと安いものだと、
以前ダイソーで300円~500円くらいで売っていた記憶があります。
最近はあまり見ないような気もしますが、
お近くに大きめの100円ショップがあるなら探してみるのも手かもしれません。

こちらはちょっとお高いもの。
お手入れ以外にも使いたい場合はこちらでもアリです。




リュータービットを選ぼう。


リューターは先端にリュータービットというものをつけて使用します。
つまり、お手入れ用のリュータービットを買わなければなりません。
とはいえ、安いです。150円くらい。

リュータービットは軸径3mmのものと2.34mmのものがあります。
多くのリューターは2.34mmですが、リューターやリュータービットを購入する際はよく確認しましょう。

お手入れでオススメのリュータービットは「ロビンソンブラシ」です。

手早くキレイにしたいなら、真鍮製のものがとっても便利です。
毛が硬いのであっというまにきれいになります。
銀が黒くなった部分も、かなりしっかり除去できます。

ただし、注意点が3つほどあります。

1つ目は毛が飛び散りやすいことです。
真鍮の毛なので足の裏なんかに刺さるとそこそこ痛いです。
新聞紙をしいたり、毛が飛び散っても大丈夫な場所でやりましょう。

2つ目はブラシを強く押し当てすぎるとアクセサリーや宝石が傷つく可能性があることです。
リューターの紹介で初心者は出力が弱い方がむしろ良い、と書いたのはこのためですね。
ブラシを軽く当てながら細かく動かすと上手に使えます。

3つ目は、しっかり持っていないとブラシの回転力でアクセサリーが飛ばされることがあります。
これもブラシを軽く当てれば大丈夫です。

アクセサリー本体に関してはよっぽど強く当てなければ大丈夫です。
ただし、サンゴや真珠など硬度の低い宝石やメッキのアクセサリーは
真鍮のブラシを使わない方が良いです。

毛の材質が金属ではない、真鍮ブラシよりやわらかいのもあります。
ただし、力は弱いので銀の黒い部分をキレイにするなどは厳しいですね。
あくまで汚れを落とす感じです。


さらに柔らかいのもあります。


こういった柔らかいブラシで本格的にキレイにしたい場合は、
たいてい研磨剤を併用します。
そのため、基本的には真鍮のブラシがオススメなのです。

細かいところにはエンド型


先ほどまで紹介していたブラシはホイール型といいます。
対してエンド型というのもあります。


エンド型はホイール型に比べてキレイにする力はちょっと弱いです。
その代わり細かいスキマに毛先が届きやすいです。
また、かかる力が弱いため扱いやすく、飛ばされる心配も少ないです。

しっかりキレイにするならホイール型がオススメです。
一方、小さいものをキレイにするときや、
ちょっと器用さに自信ないなぁと不安な方にはエンド型がオススメですね。

お手入れビフォーアフター


経年変化でちょっとくすんでいます。
クリーニング前
ロビンソンブラシを使って軽く布でふいたのがコチラ。
光沢が復活しました。
クリーニング後


リューターは色々なことに使えるので、扱いに慣れたら他の事に挑戦してみるのも面白いです。
(アクセサリー作り(彫金)、レジン、粘土細工やプラモデルなど)
削る、穴を開ける、研磨すると一台で3役こなせるスゴイヤツなのです。
興味がわいたらぜひに!

それでは。

追記:2019/3/1に加筆修正