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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

緋色銅の経過観察。

2017
23
こんにちは。

衝撃や時間経過で緋色銅はどのように変化するのか。
アクセサリーとして提供する以上、私は気になります。
きっと着用される方も気になる・・・はず?
ということで、緋色銅の経過観察をしてみました。

携帯ストラップとして使ってみた。


自然に衝撃を与えたいので、そのまま放置ではだめなのです。
そのため、携帯ストラップとして使ってみることにしました。
緋色銅の経過観察 (4)

厚い緋色銅の損傷が激しい。


緋色銅の経過観察 (9)
還元炎からちょっと離して低めの温度で熱し続けるなどすると、緋色銅の表面の層が厚くなります。
もっとも損傷が激しかったのはこの厚いタイプの緋色銅でした。
どうやら厚塗りの塗料のようにぺりっと剥がれてしまうようですね。
つまり曲げに弱くなります。
覆輪留みたいにしっかり保護しないとキビシイ感じです。

形は関係ないようです。


次は曲面と平面の比較です。
緋色銅の経過観察 (13)
緋色銅の経過観察 (10)
光が反射して写真ではちょっと見にくいですが、剥離も変色もありません。
曲面でも平面でもそんなに変わりはないようです。
とはいえ、まだ1,2か月しかつけていないので、もうちょっと観察したいところです。


今回の結論、緋色銅は厚くしすぎないほうが良い。
ほどほどが重要ということですね。

それでは。