Engrave with!!
手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

お道具箱を見せてくださいって?!・・・長くなるぞ。

2017
21
こんにちは。

手作り品販売サイトのminneからお道具箱の中を見せてください、というメールがきました。
なんでも特集やるそうです。
二週間近く前のメールなうえ、掲載されるかどうかもわかりませんが、やるだけやってみましょう。

(・・・ただ、長くなるぞ。)

ほんの一部の道具たち


じゃじゃ~ん。
彫金道具紹介1
これでもほんの一部です。
全部写そうとしたら、写真10枚でも足りません。
細々とした道具が本当に多いのです。

彫金と言えばタガネ


真ん中あたりに並んでいるのがタガネです。
彫金道具紹介2
これらはよく使うタガネで、ふだんあまり使わないのも含めるともっと増えます。
人によっては100とか200とかいきます。私はもう少し少ないですね。
一本で細いのも太いのも彫っちゃたりします。

ちなみに、タガネ以外も写り込んでいます。
タガネの上に乗っているのがノギスという、長さを図る道具です。
実は他にもキサゲという道具が紛れています。
彫金経験ある方なら、わかる・・・かな?

なましとロウ付けと溶解と


お次はこちら。
彫金道具紹介3
バーナーです。
大きい方はキャンプやバーベキューなんかで使ったことがある方もいるかと思います。
なましや金属の溶解によく使います。
なましというのは金属を熱することでやわらかくすることですね。
ご存知でした?金属ってハンマーで叩いたりすると固くなるんですよ。

小さい方のバーナーは彫金やってないとあまり見ないでしょうね。
ロウ付けという金属と金属をくっつける作業で使うことが多いものです。

実は他にガス栓に直接つなぐバーナーも持っています。
そっちはエアブロワーなどかさばる付属品が多いので、写真に納まりませんでした。残念。

パイプを作るなら。


一枚の金属からパイプを作りたい!そんな方にはコチラ。
彫金道具紹介4
溝台というものです。
パイプを作る手段は他にもあるのですが、コレは太さが変わるパイプを作るときに便利です。
太いパイプを細くするのにも使えます。

ちょっとサビが浮いてる・・・手入れしないとなぁ。
鉄は油断してるとすぐサビるので、こまめに手入れしたいところです。

削って磨いて


まだ続きますよ~。
彫金道具紹介5
こちらはリュータービットです。
リューターという取り回しの利く電気ドリルみたいなやつにくっつける付属部品ですね。
磨いたり削ったり、それぞれに色んな役割があります。
全体写真の左下にあるのもリュータービットです。

ちなみに、すべて軸の直径が同じ(2.34mm)です。
.そのため2.5mmくらいのドリルで木材に穴を開けてやれば、すぐにリュータービットスタンドができます。
穴の大きさがぴったりなので、逆さにしてもほとんど落ちません。

ナナコさん?


私のほうもだんだん書き疲れてきました(笑)
彫金道具紹介6
コレの名前は魚々子(ナナコ)といいます。人名みたいですよね。

魚々子もタガネの一種です。
宝石を留めるために使われることが多いです。
具体的に書くとちょっと長くなるので省略しますが・・・
ざっくり言うと、ささくれみたいに尖った部分を丸くするとイイ感じに宝石に金属が覆いかぶさって宝石が留まる、という感じです。
エタニティリングなんかでよく使います。

便利な重量級、彫金台


これでラストです。
細々とした道具が多い中でドンと置いてあります。
彫金道具紹介7
彫金台です。
コレに彫りたいものを挟んで固定します。
彫っている途中で動かれると困るので、ある程度の重さが必要なのです。
かといって重すぎると今度は角度を調整するのが面倒という・・・。
重すぎず軽すぎず、そのラインが10kgチョイ。
各社それくらいでまとまっていますね。

彫ったり切ったりするために固定というのはとても大切です。
ただ支えるだけにみえて、もっとも重要な道具の一つといえます。
まさに縁の下の力持ちです。



いやぁ、長くなりましたね。お疲れ様でした。
ここまで読んでくれてありがとうございます。

それでは。