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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

包丁を研ぐ3~実践編~

2015
22
さぁ,いよいよ実践編です!

え?前置きが長かったって??
申し訳ない!!
(まだ見てない方は包丁を研ぐ1包丁を研ぐ2もドウゾ)

それでは本題。

↓今回砥ぐ包丁はコレ!
IMG_3694.jpg

ハガネの包丁です。
刃に表と裏があるので,前々回とりあげた刃砥ぎ器では難しいかもしれませんね。
両刃の場合は裏表がないので,両方とも表の角度くらいでいいです。


砥ぐ前に少し・・・・刃の欠けについて
刃の欠けがある場合は,普通に砥いでいては直りません。
↓そこで,刃が欠けていたので,そこだけざっと直しました。
IMG_3697.jpg

わかりづらいでしょうが,削った所が真っ直ぐになっています。
こうなると,物を切った時ひっかかるような感じがでてしまうので,注意が必要です。
この後,スムーズに切れるようにさらにけずりました。
なめらかに反るように削るのは,結構難しいですねぇ。

ちなみに
刃の欠けは,中砥で直すのはツライです。
せめて荒砥で,できれば機械が欲しいです。

私はちょっとズルして機械で欠けを直しました。
お家にディスクグラインダーもしくはグラインダータイプの砥ぎ機のある方は,簡単に直せますね。


ささ,それでは砥いでいきましょ~
↓中砥で砥いでいます。
IMG_3704.jpg

包丁用の砥石は,たいてい水砥なので水をつけながら砥いでください。
私はマグカップに入れた水をぶっかけながら砥いでます(笑)

包丁の背はこれくらい浮かせれば大丈夫です。
目安として親指一本入るかな,という程度です。
まぁ,親指の太さや刃幅もそれぞれなので目安程度です。
本当は,もう少し寝かせて砥ぐのですが,家庭では刃が摩耗していることが多いのでこれくらいです。

初めての方は,角度を覚えるため,表側を砥いだら一回何か切ってみましょう。
切れるようになったかな?と思えればひとまずOKです。
ダメそうなら,もう一回角度を変えて砥いでみましょう。

↓砥ぐ時は刃に手を添えてください。
IMG_3709.jpg


最初の内は,角度と手を添える事だけ気をつけてください。
もうちょっと細かい砥ぎ方は,これに慣れてからで大丈夫です。

ちなみに私は押しながら砥いでいます。
刃の向きを変えて自分の方に引きよせながら砥いでも良いです。

↓さぁ,裏面も砥いで行きましょう
IMG_3712.jpg


ほとんどスレスレやぁああああんんん!!!
と言いたくなるくらいスレスレになる角度で行きましょう。

裏面は間違えても砥ぎまくってはいけません!!!
表20回砥いだなら,裏は1回くらいで良いです。


以上,おおざっぱですがこんな感じです。
まずは,角度と手をしっかり添える事
ここを気をつけてください。
本当は切っ先とかソリとかはちょっと変わった砥ぎ方(動き方)をしますが,
それはいずれまた別の機会に!!