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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

私の体験したセンター試験の人間模様。

2017
11
こんにちは。

今週末はセンター試験のようです。
もうそんな季節かぁ~。

私も受けた経験がありますが、なかなか濃密な二日だったので今でもよく覚えています。

宿題がセンター試験でさぁ~。


センター試験会場で違う高校へ行った中学の同級生に再会するのはよくあることです。
とはいえ、みんな緊張感で懐かしがる余裕などはありません。
そんな中、余裕しゃくしゃくの表情で話しかけてきた男が一人。

「よぉ、久しぶりじゃん。」
フレンドリーに話しかけてくる彼、しかしながら中学ではほとんど話した記憶がありません。
若干、懐かしくはあるが・・。
「あぁ、お久しぶりですね。」

それにしても、彼には緊張感というものがまるでありません。
どちらかというと、本番に弱いタイプという印象だったんだけど・・・妙にニヤニヤヘラヘラしていて、もはや不自然さしかない。

「いや~みんな大変そうだねぇ。」
「もう試験だからね。」
「俺はさぁ、もう推薦で合格したんだけどさ。なんか宿題でセンター試験受けて点数報告しなくちゃいけないんだよ。まったくやってらんねぇよ。」(ニヤニヤ)
「・・・。」

まったくやってらんねぇよ。

得点調整はいるかもな。(はいれ)


得点と一口に言っても試験内容は個々人で異なります。
どういうことかといえば、例えば理科にはおおざっぱに化学、生物、物理などがあります。
理系ならたいていはこの3つの中から2つ選択して試験を受けます。
そのため、化学&物理の人もいれば、化学&生物の人もいたりと、人によって受ける試験内容が異なるのです。
ちなみに、社会なども同じだったりします。

そんな仕組みのなか、生物と物理の試験の難易度が大きく異なってしまうとアラ大変。
例えば、生物の平均が60点で物理の平均が80点だった場合、生物で受けた人が理科の得点で不利になってしまいます。

そんなときにはいるのが得点調整。
例えば、平均点の低い生物の人は不利だからちょっと得点にゲタをはかせるということをします。

得点調整がはいるかどうか、その予想は試験を終えた直後から始まります。

「今回の生物難しすぎない?」
「そんなことないと思うけど、物理の方はどうだった?」
「物理はめっちゃ簡単だったわ~。近年まれに見る簡単さだったわ。90はイったマジで。」
「え~、本当に?こりゃ得点調整はいるな。というか入れ!」

自己採点も終わらないうちから、そんな皮算用をしたりして。
それもまた、センター試験の悲喜こもごもです。
ちなみに、得点調整でたくさん点数が入ることは少なく、どちらかといえば試験が簡単な方が有利な印象があります。
そんな運に左右されるのもまたセンター試験です。

どどっどどどおどどどど、どうしよう!!


試験を立て続けに受けるていると、どうしても不注意になってしまいがちです。
特に試験の中盤、精神的な疲れと慣れが同居し始めたあたりでは・・・。


「どどっどどどおどどどど、どうしよう!!」
顔面蒼白の状態で、半ば叫ぶようにして話しています。
ここまで取り乱されると逆に話しかけられた側は冷静になったりするものです。
「どうしたの?」
「名前書き忘れたかもしれん!」

受験番号のマークや試験場コードなど、意外と書きこむ量が多いセンター試験。
注意していたつもりが・・・こんなことも起こりえます。

この後、動揺していた彼を周りがなだめます。
休憩時間の10分間ほど、みんなでなだめになだめて落ち着かせ、次の試験にのぞみました。

そう、終わってしまったことはしょうがない。
最悪なのは動揺したまま次の試験を受けて点数を落とすことなのです。

なお、名前を書き忘れても受験番号などがしっかり書いてあれば個人が特定されるので採点されるようです。
かくいう彼もセーフでした。よかったよかった。


このように、センター試験会場では緊張、不安、喜び、安堵など様々な感情が交差しています。
小説にしたらおもしろくなりそうなくらいですね。

ちなみに、私はこういう時緊張しないタイプでした。
それでも緊張しそうなときは、失敗しても死ぬわけじゃない、と心の中で唱えています。
死なないなら、そんなに緊張しなくていいじゃないと。

あれ?あんまり参考にならない?

何はともあれ受験生に幸あれ!
それでは。