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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

彫金で使う意外なもの。

2016
25
こんにちは。

アクセサリーを作る彫金では、実に様々な道具を使います。
その中には、当然ちょっぴり意外なものもあります。
今回は、そんなディープでマイナーな彫金の道具についてご紹介します。

竹串


竹串はフラックスというものを塗るときに使います。
フラックスを塗ると火を当てても金属に酸化膜ができにくくなるので、ロウ付けという工程で使われます。
ロウ付けは金属と金属をくっつけるものなんですが、酸化膜ができるとくっつかなくなってしまうんですよね。
彫金で竹串
新品の竹串だと使い心地がイマイチなので、最低でも10分くらいはフラックスにつけた竹串を使います。

ホウ砂


ホウ砂・・・ご存知ない?
目の消毒に使われるので、薬局に売っています。
とはいえ、一番有名なのはこれでスライムが作れること。

アマゾンのレビューでは、もはや8割方がスライムのレビューになっています(笑)

ホウ砂は先ほど書いたフラックスの元です。
というより、ホウ砂を水に溶かしたのがフラックスです。
ほぼすべての彫金師がお世話になっているといっても過言ではないでしょう。
ちなみに、先ほどの写真で竹串にくっついている白いものは、結晶化したホウ砂です。

油、油、油


彫金では意外と多くの油を使います。
私が使っているのはツバキ油、砥ぎ用の油、ドリル用の油、食用油です。
そう、食用油も時々使います。
彫金の油

私の中でもっとも重要なのはドリル用の油です。
ドリルの穴あけでは油を使わないとすぐドリル刃がダメになります。
木工だったらいらないかもしれませんが、金工では必須です。
これ鉱物油でけっこう臭うので、うっかりこぼしたときは大変だったなぁ。

ワセリン


肌に塗ったりするあのワセリンです。
乾燥肌で困っている方はお世話になっているかもしれません。
彫金でワセリン
以前にワセリンの記事を書きましたが、私のワセリンを知ったのは彫金がきっかけです。
人生何がきっかけになるかわかりませんね。

ちなみに、これを何に使うかは企業秘密です。フフフ。
使うときにはめちゃくちゃ使います。
彫金やっている人ならピンとくる・・・かもしれない。

以上、彫金で使う意外なアイテムいかがだったでしょうか。
彫金に興味を持った方は、ぜひこれを機に始めてみましょう。
それでは。