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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

ルビー・サファイアの処理について

2015
15
こんにちは。
今回はルビー・サファイアの処理についてやっていきたいと思います。
↓処理でカラフルになる?!
アメ



ルビー・サファイアのほとんどは,加熱処理や含浸(がんしん)処理などがしてあります。
特別に「非加熱・無処理」と書いていなければ,ほぼ必ずと言ってよいほど処理してあります。

ちなみに,専門用語でこういった処理をトリートメントと呼びます。
ちょっと前までは,処理によってエンハンスメントとトリートメントの2つの呼び方があったのですが,
現在では一つに統一されています。
しかし,エンハンスメントという言葉を使う方もまだ多いですね。
というか,専門家はかなりの割合で使っていると思います。


なぜ処理をしなければいけないのでしょう?
処理前の元の原石は,よっぽど良いものでない限り少し色が悪かったりくすんでいたりします。
元から状態の良いものには,思わず「べらぼうめぇい!」と言ってしまいたくなるほどの値段が付きます。(笑)
そこで,ちょっと色の悪かったりする石を処理して,ジュエリーやアクセサリーに使われます。


ここで注意しなければならないこと
処理のしてある宝石とそうでない宝石では,その価値は大きく異なります。
もし,一生で一度の買い物!!くらい思い切ったものを買われるなら,
処理をしていない宝石かどうか確認されると良いでしょう。

それもそのはず。
無処理で使えるほどの原石なんて,原石全体の数万分の1くらいです。
ちなみに,処理をして使えるようになる石も割合としては少なく,全体の1割くらいです。
原石のほとんどは,とてもアクセサリーにつかえるものではないです。
私たちの手元に届くのは,処理でも無処理でも,まさに選ばれしモノ・・といった感じです。


ちょっと長くなってしまいましたね。
宝石店なら処理について質問すれば答えてくれるはずです。
アクセサリーショップは,処理の種類までは答えられないかもしれません。
もし,知っていたら,安心感が増しますね。


もっと専門的なことも機会があれば書いていこうと思います。
できるだけ小難しくならないよう頑張ります!