Engrave with!!
手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

彫金アクセサリー教室 第一章 1-5:曲線を切る。

2016
15
こんにちは。

こちらは彫金アクセサリー教室です。バックナンバーはココ。

今回は、曲線を切っていきましょう。

曲線切りの固定


進行方向が右へ左へ変わる曲線切りでは、左右に板が動きやすくなります。
また、直線切りより板を頻繁に動かします。
場合によっては、動かしながら切ることもあります。

とはいえ、押さえ方は、以前固定で紹介したのと同じで大丈夫です。

ただ、場合によってはこんな押さえ方もいいですね。
イトノコ手で押さえる
以前紹介したモノより動かしやすいです。

イトノコの角度


曲線を切る場合は、イトノコは基本的に傾けずに立てましょう。
曲線を切る

緩いカーブは少し前に倒してもよいですが、急カーブは立てないとうまく切れません。
というか、イトノコ刃が折れます。

力の入れ方


直線ではこんな風に紹介しましたが・・・。
まっすぐ切る力1

曲線では、とにかく「下」を意識ですね。
曲線を切る2

イトノコの動かし方


一般的には、大きく動かしてイトノコ刃全体を使うようにして切るのがいいといわれています。
直線などは特にそうですね。
刃のもちも良いです。

しかし、急カーブにおいては違います。
カーブが急になればなるほど、小刻みに動かした方が良いです。

イトノコ刃それ自体にも幅と厚みがあります。
急カーブだと、その幅と厚みのせいでイトノコ刃が引っかかってしまうのです。

曲線の方が修正でゴマカシが利く。


直線で修正が難しい凹は避けるべし、と紹介しました。
それに対し曲線では凹でも凸でもけっこうゴマカシが利きます。

ゴマカシ、というと聞こえが悪いですね(笑)
細かく言えば、急カーブがちょっと緩い急カーブになったとしてもあまり違和感はありません。
しかし、直線の途中に緩いカーブが一か所あると目立ちます。

そのため、人によっては曲線の方がずっと簡単に感じるかもしれません。
しかし、本当に正確に切る難易度は曲線の方が高いといえるでしょう。
曲線は少しずれても目立ちにくいのです。

線の外か上か内か


さて、切ることに慣れてきたら少し細かいところにも気を使ってみましょう。

私たちは線を引いて切るわけですが、線のどこを切るのか?というのは意外にも重要な問題です。
外か、上か、内か、ミリ単位で違いが出てきます。

ミリ単位と聞くと小さいように聞こえますが、アクセサリーそのものも小さいので大きな差になります。

私は、基本的に線の外側を切るようにしています。
理由は、その方が確実ですし、微妙な調整はヤスリなどで行えばよいからです。

意外と難しいのが、線の上を正確に切ることです。
線の上チョイ内側、チョイ外側を行ったり来たりするとガタガタになります。

小物ではペンチやヤットコも使用して


小さいものほど手で押さえにくくなります。
どうしても、手で押さえられない!
そういう時は、道具を使用しましょう。
ペンチで支える
例えばこのようにすると、細かいところが切れます。
その代わり、しっかり固定ができずに不安定なので、あまり力を加えることができません。
よく切れる新しめのイトノコ刃でやさしくなでるように切っていきましょう。

ただ、ペンチの方もあんまり力を入れて握ると金属板に凹みや傷ができます。
傷はペンチの挟む面を研磨することで解決できますが、あまりツルツルにすると滑りやすくなって扱いづらいかもしれません。
こういう微妙な部分は経験を積むしかないですね。



それでは。