彫金アクセサリー教室 第一章 1-3:まっすぐ切る前編
2016
08
こんにちは。
こちらは彫金アクセサリー教室です。バックナンバーはこちら。
便利な木の板(すり板)を作ったところで、金属を本格的に切っていきましょう。
前回、切るのに大切なのは腕の可動域と固定だと書きました。
腕の可動域はすり板の位置などを調整してもらうと解決できます。
しかし、固定はすり板だけでは解決できません。
そのため、すり板を作り終えた時点で、金属板の固定が一番大切になってきます。
大き目な金属板を押さえるときは、写真のように上から親指で押さえて
下から手の平の横で挟みます。
ガッチリと挟むことで、上下左右どの方向の力でも板が動きにくくなります。


さらに、切るときにはすり板も支えになってくれるので安定します。
ただ、ある程度の大きさのある金属板でないとこの持ち方はできません。
ちょっと小さめの板などはペンチ・ヤットコで押さえると良いでしょう。

多少慣れると刃と親指の距離が近くなります。
近いと当然ケガしやすくなりますから、最初はここまでやる必要はありません。
慎重かつ大胆に、不安なら手袋をしてやりましょう。
まずはまっすぐに切ってもらうわけですが、そのためには線を引かねばなりません。
鉛筆などはすぐ消えてしまうので厳しいです。
そのため、ケガキで傷をつけるか油性ペンで線を引くかの基本2択です。
ケガキとは、傷をつけて線を引くことです。
ケガキは、線が細くて消えにくいです。
真っすぐ切るにはこの線の細さはかなりありがたいです。
欠点としては、線が見にくいことです。
↓写真では非常にわかりにくいですが、実はもう線が引かれています。

私は線を引くのに赤タガネを加工してつかっています。
釘などのとがった金属でも、使いにくいですが、代用可能です。

定規は金属製だと線が引きやすいですが、木やプラスチックでも使用可能です。
一方、油性ペンは線が非常に見やすいです。
初めての場合、やりやすいのは油性ペンでしょう。
ケガキは見る角度や金属粉によって見えにくいことがあります。
油性ペンも金属粉で色が消えてしまうことはありますが、どの角度でも同じように見えます。
欠点としては線が太いことですね。
そのため、線の真上を切るというよりは、
色がついている所とついていない所の境目を切る感じになります。
また、油性ペンの場合は定規にインクがつきますので、
汚れても良い定規を使用しましょう。
基本2択と書きましたが、もちろんそれ以外の選択肢も探せば存在します。
例えば、私は使ったことはありませんが、すみつぼという選択肢があります。
細くまっすぐな線が引けますが、曲線は引けません。
とにかくまっすぐに長めの距離を切りたいという方は検討してみても良いかもしれません。
線を引くこと一つ取っても創意工夫の余地がありますね。
みなさん、前前回試しに切ってみた時、切りはじめはどうでしたか?
板が震えたり、刃が入りにくかったりしませんでしたか?
もし前回の試しで上手くいったなら、そのやり方でOKです。
特にこのような細かいところは、個々人に合ったやり方というのがありますからね。
これから書くのは参考程度にしておいてください。
上手くいかなかった方、もしくは上手くいったかどうかもわからなかった方、しっかり読んで実践していきましょう。
大丈夫。私も最初のころは3cm進んだくらいでイトノコ刃折ったりしてましたから(笑)
切りはじめの角度はこんな感じです。

写真で見るとそうでもないようですが、思ったよりも前に傾けています。
そうです。切りはじめはメッチャ傾けるとやりやすいです。
もちろん、慣れれば垂直でもできるようになりますが、やりやすいことには変わりないですね。
もし傾けても切りにくい場合は、
ヤスリで金属板の角を軽く削っておくとさらに切り始めが楽になります。
その後、刃が入ったら角度はこんな感じです。

気持ち前に、という感じです。
切りはじめと同じ角度のままでも、まっすぐなら切れなくはないので、自分に合った角度を探してみてください。
色々試すと違いがわかっておもしろいですよ。
彫金教室では様々な技術を紹介しております。
よろしければのぞいて行ってください。
それでは。
追記:切り始め、について書き漏れがありました。こちらもどうぞ。
こちらは彫金アクセサリー教室です。バックナンバーはこちら。
便利な木の板(すり板)を作ったところで、金属を本格的に切っていきましょう。
固定には、親指と手の平とすり板
前回、切るのに大切なのは腕の可動域と固定だと書きました。
腕の可動域はすり板の位置などを調整してもらうと解決できます。
しかし、固定はすり板だけでは解決できません。
そのため、すり板を作り終えた時点で、金属板の固定が一番大切になってきます。
大き目な金属板を押さえるときは、写真のように上から親指で押さえて
下から手の平の横で挟みます。
ガッチリと挟むことで、上下左右どの方向の力でも板が動きにくくなります。


さらに、切るときにはすり板も支えになってくれるので安定します。
ただ、ある程度の大きさのある金属板でないとこの持ち方はできません。
ちょっと小さめの板などはペンチ・ヤットコで押さえると良いでしょう。

多少慣れると刃と親指の距離が近くなります。
近いと当然ケガしやすくなりますから、最初はここまでやる必要はありません。
慎重かつ大胆に、不安なら手袋をしてやりましょう。
まっすぐの線を引こう
まずはまっすぐに切ってもらうわけですが、そのためには線を引かねばなりません。
鉛筆などはすぐ消えてしまうので厳しいです。
そのため、ケガキで傷をつけるか油性ペンで線を引くかの基本2択です。
ケガキとは、傷をつけて線を引くことです。
ケガキは、線が細くて消えにくいです。
真っすぐ切るにはこの線の細さはかなりありがたいです。
欠点としては、線が見にくいことです。
↓写真では非常にわかりにくいですが、実はもう線が引かれています。

私は線を引くのに赤タガネを加工してつかっています。
釘などのとがった金属でも、使いにくいですが、代用可能です。

定規は金属製だと線が引きやすいですが、木やプラスチックでも使用可能です。
一方、油性ペンは線が非常に見やすいです。
初めての場合、やりやすいのは油性ペンでしょう。
ケガキは見る角度や金属粉によって見えにくいことがあります。
油性ペンも金属粉で色が消えてしまうことはありますが、どの角度でも同じように見えます。
欠点としては線が太いことですね。
そのため、線の真上を切るというよりは、
色がついている所とついていない所の境目を切る感じになります。
また、油性ペンの場合は定規にインクがつきますので、
汚れても良い定規を使用しましょう。
基本2択と書きましたが、もちろんそれ以外の選択肢も探せば存在します。
例えば、私は使ったことはありませんが、すみつぼという選択肢があります。
細くまっすぐな線が引けますが、曲線は引けません。
とにかくまっすぐに長めの距離を切りたいという方は検討してみても良いかもしれません。
線を引くこと一つ取っても創意工夫の余地がありますね。
切り始めと角度。
みなさん、前前回試しに切ってみた時、切りはじめはどうでしたか?
板が震えたり、刃が入りにくかったりしませんでしたか?
もし前回の試しで上手くいったなら、そのやり方でOKです。
特にこのような細かいところは、個々人に合ったやり方というのがありますからね。
これから書くのは参考程度にしておいてください。
上手くいかなかった方、もしくは上手くいったかどうかもわからなかった方、しっかり読んで実践していきましょう。
大丈夫。私も最初のころは3cm進んだくらいでイトノコ刃折ったりしてましたから(笑)
切りはじめの角度はこんな感じです。

写真で見るとそうでもないようですが、思ったよりも前に傾けています。
そうです。切りはじめはメッチャ傾けるとやりやすいです。
もちろん、慣れれば垂直でもできるようになりますが、やりやすいことには変わりないですね。
もし傾けても切りにくい場合は、
ヤスリで金属板の角を軽く削っておくとさらに切り始めが楽になります。
その後、刃が入ったら角度はこんな感じです。

気持ち前に、という感じです。
切りはじめと同じ角度のままでも、まっすぐなら切れなくはないので、自分に合った角度を探してみてください。
色々試すと違いがわかっておもしろいですよ。
彫金教室では様々な技術を紹介しております。
よろしければのぞいて行ってください。
それでは。
追記:切り始め、について書き漏れがありました。こちらもどうぞ。