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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

銀の黒く酸化したところが取れない?酸洗いならディクセル!

2016
27
こんにちは。

彫金をやっていて、黒く酸化してしまったところが取れないことってありますよね。
ちょっとした段差とか、隙間など、なかなかブラシが届きにくい。
今回は酸化でお悩みの貴方にお勧めしたいのが、酸洗いです。

酸洗いとは?


酸洗いとは、酸化した部分を取り除く作業です。
やり方は簡単。
専用の溶液に酸洗いをしたい作品をポチャンと落とすだけです。

酸洗いの溶液を作ろう。


本来硫酸を使うのですが、今は便利なものが出ております。
ディクセル(ピックリングコンパウンド)です。
酸洗い


中身は顆粒状
ディクセル2


水かお湯に溶かせばすぐに使えます。

硫酸と比べて安全


何度も手についたり顔に飛んだりしたのですが、すぐに拭いて水で洗えば痛くも痒くもありません。
放置していると少しピリピリしてきます。
硫酸と比べかなり安全です。
それでも心配な方は、重曹を溶かした水で洗えば確実に中和できます。
一度盛大にこぼしたことがあるのですが、そのときも重曹をふりかけて事なきを得ました。

ディクセルの使用感


しっかり酸洗いできます。
黒くなったところもすっかり白くなります。
本来は湯せんして使うのですが、入れたまま2時間くらい放置でも効果が出ます。
一回溶液を作るのに大さじ2杯くらいでOKなので、かなり長持ちします。

入れる容器のフタにはご注意!


容器はガラスか樹脂製(プラスチック製)のものをつかいましょう。
フタだけでも金属が使われていると、酸化します。絶対に避けましょう。
私の使っているビンはガラスで一部樹脂が使われていますが、まったく腐食していません。
ちなみに、百均です。
酸洗い用ビン


Amazonでも売られています。


こちらで紹介している彫金専門店のシーフォースでも販売しています。



それでは、良い酸洗いライフを!