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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

包丁を砥ぐ1~包丁の材質~

2015
19
こんにちは。

さぁ,やってまいりましょ~「包丁を研ぐ」シリーズ

料理をやればやるほど,包丁の切れ味って落ちていきますよね。
ちゃんと砥げば,しっかりまた切れるようになります。
場合によっては,新品より砥げるようになります。

今回は,砥ぐ前のプロローグです!
包丁そのものについてです!

まずは,材質について
一般的な万能包丁ならば,ステンレスか鋼(ハガネ,鉄に炭素を加えて硬くしたもの)のどちらかです。
ダ●ソーなどの百均包丁は,まずステンレスとみて良いでしょう。


あと,セラミックでできているものもあります
しかし,セラミックは基本的に砥げないので
今回は扱いません。

↓百均?じゃあ,ステンレスの包丁は悪いってこと??という表情
悩む人



といっても,ステンレスが悪い,というのは早合点です。
それぞれに良い悪いがあります。

まず,キレ味
切れ味は,鋼の方が良いです。
何しろ,鋼は日本刀の刃に使われますからね。

次に,錆びにくさ
錆びにくさは,ステンレスに軍配が上がります。
ステンレスは,表面に錆びにくい膜のようなものをつくるので,とても錆びにくい金属です。

錆びにくいので,砥ぐなどのメンテナンスをあまりしなくても良いのが,ステンレスのメリットですね。
といっても,すり減ったりはするので,すこしは砥がなければなりません
また,安い包丁なら,一回砥ぎ直ししたほうが良く切れます。


切れ味重視なら,鋼の包丁
お手軽さ(メンテナンス的に)なら,ステンレスの包丁

といった感じです。


それでは,次回は第二回,砥石についてみていきましょ~

の前に,

ここでお得な情報を一つ!!

もし,砥ぎたい包丁が
万能包丁だけで
刃の付き方が両刃(両面見て,刃の付き方がほとんど同じなら両刃)
ならば,砥ぎ器が使えます!

とにかくお手軽に砥ぎたい,というかたは検討されてみては如何でしょう?



逆に,片方だけに刃が付いている「片刃(かたば)」もあります。
こちらには,基本的に砥ぎ器はつかえません。気をつけましょう