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手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

色あせる宝石

2016
27
こんにちは。


じゃじゃん。
退色する宝石
子供のころに買った紫水晶(アメジスト)です。
これでも、買った当初はとてもきれいな紫色でした。
小学生だった私は、日光でアメジストが色あせるとも知らずにずっと日の当たるところに飾っていました。

悲しい思いをしないために、色あせる宝石を知ろう


きれいな宝石が色あせると、とても悲しい気持ちになります。
そんな悲しい思いをしないためにも、色あせる宝石のことを知りましょう。
といっても、四六時中気を付けて欲しいわけではありません。
退色するには長い時間が必要です。
すなわち、退色させないためには基本的に保管場所に気を付ければよいのです。

クォーツ(水晶)系統で日光に気を付けるのはアメジスト


先ほども書きましたが、アメジストは日光に気を付けましょう。
もちろん、普通に身に着ける分には日光を気にしなくてもよいです。
問題は保管場所です。保管場所に日が当たると、年単位で少しずつ退色していきます。
ローズクォーツも日光に弱いといわれていますが、アメジストよりマシなのでそこまで気を使わなくてよいです。
ちなみに、シトリン(黄水晶)はもっと退色しにくいです。

生物由来のコハク、サンゴ、真珠


コハクは樹液、サンゴはそのまま、真珠は貝、と生物由来の宝石は要注意です。
保管場所に気を付けないと、色が変わったり、つやがなくなったりします。
保管場所は、日光はもちろん、湿気や化学物質にも気を付けましょう。
真珠にいたっては、脱脂綿でもつやがなくなります。
薬の保管と似たようなもので、暗くて通気性の良い場所が良いです。

処理された宝石は長い時間をかけて退色する


ジュエリーやアクセサリーの宝石は長年身に着けていると退色するものがあります。
エメラルドやサファイア、ルビーなどもそうです。
これは、宝石をきれいな色に見せるために様々な処理をしているからです。
こういった処理をされた宝石の多くは、長い時間をかけてだんだんと色があせてきます。
正確に言えば、処理される前の色の戻っていきます。

退色しないのは処理の必要のないほど美しい宝石ですが、これは相当なお値段がします。
あとは、人工的に作った宝石はお安く退色もしませんね。
理想的な結晶を作れるので、最初から色が良くて処理する必要もないわけです。

処理された宝石の退色を止めるのは難しいですね。
色あせたエメラルドにサラダ油をつけて色を戻す方法もあるようですが、私は試したことがないのでなんとも言えません。
色あせたエメラルドが手に入ったら、ぜひとも試してみたいところです。


それでは、良い宝石ライフを!