Engrave with!!
手彫り工房ブログ

手彫り工房のオフィシャルブログです。金属彫ってます。彫ってます。

イトノコで金属を切る!~第三回「4つのコツと小技」~

2016
08
こんにちは。

イトノコで金属を切るシリーズ、ラストです。
バックナンバーは↓
イトノコで金属を切る1~固定~
イトノコで金属を切る2~動かし方~

今回は、細かいコツと小技についてです。
イトノコのコツ


滑りをよくするならば側面で


イトノコ刃の滑りをよくするために、油やロウを使うことがあります。
しかし、刃の切る部分に油をつけると、滑るばかりで切りにくくなります。
そのため、滑りをよくするならイトノコ刃の後ろ~側面を意識して油をつけるとよいでしょう。

どうしても切りにくいなら、イトノコ刃の大きさを変えてみよう


イトノコ刃の大きさは♯~で表されます。(イトノコ刃の大きさについてはこちら

イトノコ刃の大きさで、切る感覚は大きく変わります。
今扱っている金属に合わないこともあるかもしれません。
逃げだ、なんて思わず、行き詰ったなら一回変えてみましょう。

金属粉で線が見えにくいなら、光を当てる角度を変えよう。


ケガキ線が金属粉で見えくくなることがあります。
このとき急に体を傾けたりすると、線が曲がってしまったりします。
体勢を崩した状態で切るべきではないのです。

そこで、デスクライトなどを一台用意して、いつでも光を当てる角度を変えられるようにしましょう。
線が見えやすくなる光の角度があるはずなので、探してみてください。

切るコツをつかむには


切るコツをつかむには、色々な金属を色々な厚さで切ってみましょう。

金属それぞれで切れ方が違います。
例えば、柔らかい銅は切るときにも粘りがあります。
イトノコ刃にくっついてくる感じがするので、私はより大きく動かすようにしています。
といっても特別に意識しているわけではなく、無意識にちかいですが・・。

厚さによっても違います。
固定の仕方や、板の暴れ方などです。

いろんなタイプのものを切ることで、いつの間にかコツをつかんでいます。


それでは。良いイトノコライフを!